2010-03-25
Paul McCartney & Wings / Band On The Run (1973)

2007年には"Memory Almost Full"という22枚目のオリジナル・アルバムを発表し、2009年には"Good Evening New York City"というライヴ・アルバムを発表し元気な姿を見せてくれております。
言うまでもなく稀代のメロディ・メーカーで、ギネス・ブックでも、「ポピュラー音楽史上最も成功した作曲家」として認定されております。
私はThe Beatlesの大ファンで、The Beatlesもメンバーのソロ・アルバムも殆ど持っており、Paul McCartneyについても発表されたアルバムを全て所有しております。
ただ、これはあくまでも私の個人的な意見ですが、Wings解散後のPaulのナンバーを聴くと、とても物足りなく感じます。
それでも、"Tug of War"、"Pipes Of Peace"、"Give My Regards To Broad Street"くらいまでは、メロディアスでポップなPaulらしさのあるナンバーも収められており、巷の評価も高いですし、私もとても気に入っております。
しかしながら、"Press To Play"以後のアルバムとなると、なんか物足りないというのが、正直な感想です。
これまでのソロ・アルバム及びWingsのアルバムのチャート・アクションを見ると、
McCartney(1970年)(英2/米1)
RAM(1971年)(厳密には「ポール&リンダ」名義)(英1/米2)
Wild Life (1971年)(英11/米10)
Red Rose Speedway (1973) (英5/米1)
Band on the Run (1973年) (英1/米1)
Venus and Mars (1975年) (英1/米1)
Wings at the Speed of Sound (1976年) (英2/米1)
London Town (1978年)(英4/米2)
Back to the Egg (1979年)(英6/米8)
McCartney II(1980年)(英1/米3)
Tug Of War(1982年)(英1/米1)
Pipes Of Peace(1983年)(英4/米15)
Give My Regard To Broad Street(1984年)(英1週1/米21)
Press To Play(1986年)(英8/米30)
Снова в CCCP - the russian album -(1991年) (英63/米109)
Flowers In The Dirt(1989年)(英1週1/米21)
Off The Ground(1993年)(英5/米17)
Flaming Pie(1997年)(英1/米2)
Run Devil Run(1999年)(英12/米27)
Driving Rain(2001年)(英46/米26)
Chaos And Creation In The Back Yard(2005年)(英10/米6)
Memory Almost Full(2007年)(英5/米3)
となっております。
このチャート・アクションを見ても判るとおり、私が冒頭で述べたことが、ある程度当たっていると思います。
実のところ、The Beatles時代からあれだけ良いメロディを書いてきた稀代のメロディ・メーカーのPaulも、いよいよ才能が枯渇し始めてきたのか?と、そんなことまで考えてしまいます。
最新作のMemory Almost Fullはチャート・アクションをを見ると、(英5/米3)で、2008年の第50回グラミー賞に3部門でノミネートされるとともに全米では1982年のタッグ・オブ・ウォー以来となるオリジナルアルバムでのプラチナ・ディスクに認定されましたが、私は全くピンと来ないアルバムでした。
最初に聴いた時、これがPaulの作品?、と思い、何度か聴き直してもやはり同じような印象しか無く、才能の枯渇か?、と。
で、そんなこんな考えていると、やはりPaulの最高傑作のアルバムを聴いては、比較してしまうんですね。
そうです、"Band On The Run"です。
おそらく、大勢の方がこの"Band On The Run"をPaulの最高傑作に挙げると思います。
他には、"Red Rose Speedway"、"Venus and Mars"、"Wings at the Speed of Sound"を挙げる方もいらっしゃると思います。
私も個人的には、2番目に"Red Rose Speedway"を挙げますし、1stソロの"McCartney"も捨て難いと思います。
おそらくPaul自身も、この"Band On The Run"が最高傑作だと思っているのでしょうね。
その証拠に、25th Anniversary Editionとして、2枚組の豪華ボックス仕様として、リ・イッシューしたのだと思います。
この"Band On The Run"には、本当に勢いを感じさせるものがあり、これぞPaul McCartneyだというナンバーばかりが収められております。
私は、一番最初に"Jet"が好きになりました。
あの前奏のカッコ良さったら、もうないですね。
"Band On The Run"は、The Beatles解散後のPaulのベスト・ナンバーだと思います。
次に"Maybe I'm Amazed"だと私は思っております。
"My Love"も外せません。
"Let Me Roll It"はスロウなブギのナンバーで、"Oh Darling"には及びませんが、気に入っているナンバーです。
"Helen Wheels"も最高にいかしたロックン・ロール・ナンバーです。
もしろん、他のナンバーも良く出来ていて、捨て曲なんか1曲もありません。
これがPaul McCartneyのアルバムなんです。
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コメント
カルチュア・コンビニエンス・クラブのHMVジャパンの買収
TSUTAYAを事業展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブがHMVの事業を買収ですか。
TOWER RECORDSもセブン&アイ・ホールディングスが資本参加したようですし、レコード小売業界も本当に大変です。
CDが売れなくなって久しいですが、今じゃ実店舗よりネットが主流ですし。
今後、HMV Japanがどのように変わるか心配ですね。
検索機能やバーゲンでは、HMVの方がAmazonより充実しておりましたから。
通常価格では、Amazonに軍配が上がります(といいながらも新譜はHMVが安かったりします)が、こと商品の検索に限っては、HMVの方が充実しており、この辺りはAmazonも見習って欲しいと常々思っております。
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tutayaすみやになってからの品揃え、の薄さには呆然とします。店員の「コンビニ的」なのも僕がネットに行くしかなくなった原因でもあります。最近TVのtutayaのCMは見るたびにチャンネルを替えてしまいます。
そういえば
そういえば、今、HMV Japanで1,000円、1,500円均一のバーゲンをやってます。
ちょっと前も、同じようなバーゲンをやっていましたが、品揃えはかなりのものです。
今回も十数枚まとめ買いをしてしまいました。
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追伸、HMVがあの会社の傘下に入ったとか。地元の一番店も傘下に入って久しいですが、予約注文の発売日変更を当日まで把握してもらえてなかったり・・これは今までは問屋から連絡があったシステムだったが傘下に入ってからはそこの在庫倉庫からの連絡待だかららしいです・・・予約特典の数を押さえてくれていないので予約したのに特典が「先着」だったり、散々で会員カードも切り刻んでしまいました。HMV・・・大丈夫かな・・。