2010-03-24
She's China / Vibrations 1988-2003 (2003)

先日、ドイツのネット・ショップSchmankerl Recordsから手に入れた1枚。
初めて耳にしたバンドでしたが、購入のきっかけは、AORという単語と値段でした。
これが、まさにビンゴの1枚で、感じとしては、Spandau Balletをハードポップにした感じの音で、ヴォーカルのSherman Noirの声質がTony Hadleyっぽく、とても魅力的なんです。
サウンドもとてもキャッチーでポップで適当に湿り気もあり、ドイツのバンドとは思えなく、英国産のハードポップ的な雰囲気がいっぱいのいかした音となっております。
このShe's China、The Night Of Illusion ( 1989 )、A Long Way Home ( 1994 )、The Age Of Consequence ( 1996 )、An Acousic Evening with... ( 1997 )、Satellite Motel ( 2001 )、Vibrations 1988 - 2003 ( 2003 )、Odyssey To Mars ( 2005 )、A Symphony Of Love And Peace ( 2006 )と既に8枚のアルバムを発表してますが、Schmankerl Recordsで見るまで、ノーチェックのバンドでした。
でも、このベスト・アルバムを聴く限り、はっきり言って私の好み(それも非常に)のサウンドで、何故今までノーチェックだったのか、とても不思議です。
さらに、The Night Of Illusion ( 1989 )、Woman ( 1989 )、Heaven Can Wait ( 1994 )、Flowers In The Sky ( 1994 )、Radio Talking ( 1994 )、We Are Always Winners ( 1995 )、Stop The War It's Christmas ( 1995 )、Politicians Little Nightmare ( 1996 )、Black Bird ( 1996 )、Champagne Casanova ( 1999 )、Space Child ( 2001 )と11枚のシングルを発表しているようです。
いやいや、私の好きなタイプのバンドがこの広い世界にまだまだ居るんですね。
このベスト・アルバム"Vibrations 1988-2003"には、シングル曲全てではありませんが、かなりの曲とライヴ音源が計16曲収録されております。
収録ナンバーは、
01 The Night Of Illusion
02 Make Love
03 Heaven Can Wait
04 Radio Talking
05 Enjoy The Silence
06 Politicians Little Nightmare
07 Black Bird
08 Moon Of Love
09 Always On The Run
10 Flowers In The Sky
11 Ride On Sally
12 Space Child
13 Stairway To The Stars
14 Romeo & Juliet
15 Oh He Ycha / Turn Back The Time
16 The Night Of Illusion
となっております。
01はシングル・カットされたナンバーですが、このナンバーを初めて聴いて、すぐに思い浮かべたのがSpandau Balletでした。
Sherman Noirの声質がTony Hadleyっぽかったということが、サウンド・スタイルがポップですが若干湿り気を帯びた感じで、メロディアス。
もうこの1曲を聴いただけで、She's Chinaが大好きになりました。
他のナンバーを聴いてもハードロックではなく、あくまでもハードポップというかAORしております。
16はこのナンバーのライヴ・ヴァージョンですが、前半はアコースティック・ピアノだけをバックにSherman Noirが歌い、中盤からは01タイプのメロディアスなハードポップ・スタイルとなる11分を超える大曲で、これは圧巻です。
02はシングル・カットはされておりませんが、これまたほぼSpandau Balletしたメロディアスなナンバーで、申し分ありません。
それにしても、Sherman Noirは声質も良いですが、歌も上手いです。
03や04なんかを聴くと結構ダンサンブルで、やはりSpandau Ballet辺りのニューロマンティックぽい雰囲気を感じさせてくれております。
これまた、ポップでとても良く出来たナンバーです。
05はライブ・ヴァージョンで、出だしのピアノがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
これまたTony Hadley風に歌うSherman Noirのヴォーカルが最高です。
06はバックのヴィオラ(ヴァイオリン?)の音が印象的なミディアム・スロウのメロディアスなナンバーですが、これまた雰囲気最高です。
07もバックのピアノが印象的なメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーも最高の出来です。
全てのナンバーで、Sherman Noirが曲を書いておりますが、Sherman Noirって優れたソング・ライターだと思います。
08はギター・オリエンティドのルーズな感じのナンバーです。
この曲はハードポップしてますね。
09もライブ・ヴァージョンで、アコースティカルながらもとてもポップな感じのナンバーです。
10もライヴ・ヴァージョンです。
バックのキーボードがサイケ調のポップなナンバーです。
11はアコースティック・ギターがカッコ良い、アメリカン・ロックしたナンバーです。
12もアコースティカルなナンバーで、こちらはメロディアスなAORしたナンバーに仕上がっております。
13はタイトルから連想されるようなスペイシーなアレンジのメロディアスなナンバーで、これもかなり良く出来てます。
伸びのあるSherman Noirのヴォーカルがとてもいかしてます。
14はメロディアスなほぼAORしたナンバーです。
15はアコースティカルなバラード・ナンバーで、女性ヴォーカル(クレジットが無いので誰が歌っているかわかりませんが)とのデュエット・ナンバーです。
これまた、とても良く仕上がっております。
それにしても、このShe's Chinaというバンドはいかしてます。
是非、他のアルバムを聴いてみたいと思いますが、Amazonを覗くとレア化しているようです。
海外のネットショップで安い中古でも見つけたいと思います。
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