2010-04-04
Rachel Rachel / Way To My Heart (1991)

送料込みで、98.35ユーロでしたので、1枚当たり7.025ユーロ(日本円で、900円弱)ですので、結構安い買い物でした。
その中に、本日紹介する女性だけのアメリカ産のクリスチャン・ハードポップ・バンドRachel Rachelの1991年の作品"Way To My Heart"と同じく1993年の"You Oughta Know By Now"の2枚も入っていて、それぞれ、19.95ユーロ(日本円で、2,600円弱)、14.95ユーロ(日本円で1,900円弱)の価格でした。
このRachel Rachelはハードポップ・ファンでは知る人ぞ知るといった存在のバンドで、海外を含め、彼女たちのアルバムは結構レア化しており、20ユーロ以下で購入できることは、めったにありません。
以前から、ずっと聴いてみたいバンドでしたので、この価格を見て、速攻購入ボタンをクリックしてしまいました。
で、初めて聴いた印象は、ジャケット写真からは想像もできないほどのサウンドでした。
ジャケットに写る女性5人ですが、どちらかというと地味な印象を受けますが、そのサウンドは、Vixenを彷彿する(といってもあれほどハードではありませんが)テクニックに裏打ちされたメロディアスなハードポップのアルバムでした。
なるほど、海外のメロハー専門のネットショップのカタログに掲載される訳です。
メンバーは、Cheryl Jewel (Vo)、Heli Sterner (Vo, G)、Brynn Beltran (Vo, Keys)、Jennifer York (B)、Jennifer Sparks (Ds)で、Cheryl Jewelのヴォーカル、Brynn Beltranのキーボード・プレイもさることながらHeli SternerのテクニカルなギターとJennifer Yorkのファンキーなベースライン、Jennifer Sparksの確かなドラミング、どれをとっても素晴らしいものがあります。
特にギターの音が好きな私にとって、Heli Sternerのギターには脱帽です。
VixenのJan Kuehnenmundにタイを張るテクニックです。
1曲目の"There Ain't Enough Love"はMarc TannerとPhil Brownのペンによるナンバーで、出だしのHeliのギターのカッティングがとてもカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
Cheryl Jewelのヴォーカルもとても聴き易いオーソドックスなもので、歌もとても上手です。
途中のHeli Sternerのギター・ソロはとてもカッコ良いです。
2曲目の"Carry On Wayward Son"はKansasの大ヒット・ナンバーのカヴァーです。
臆目も無く、こんなナンバーをカヴァーする彼女たちって凄いです。
オリジナルに近いアレンジで、こんなナンバーを聴くと、彼女たちの持っている技術って、かなりのハイ・レヴェルだと思います。
但し、このナンバーでのギター・ソロはDann Huffが弾いておりますが、これが非常に素晴らしく、さすがDann Huffです。
3曲目の"Outside Looking In"は素晴らしいアコースティック・ギターから入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
4曲目の"In The River"はJackie Streetのフレットレス・バスがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーで、クリスチャン・アーティストよろしく讃美歌風のナンバーに仕上がっております。
5曲目の"Something Of You"は出だしの部分が若干ハードのメロディアスなナンバーです。
このナンバーでも、彼女たちのパフォーマンスは最高です。
6曲目の"The Way To My Heart"はキラキラ・キーボードから始まるメロディアスなハードポップ・ナンバーで、殆どHeartしております。
また、このナンバーでは、Brynn Beltranがリード・ヴォーカルを執っておりますが、彼女のヴォーカルもかなりいかしてます。
このナンバーはかなりお勧めです。
7曲目の"Long Lost Love"はJennifer Sparksのドラム・ソロから入るメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
このナンバーでは、Heli Sternerがリード・ヴォーカルを執っており、また、彼女のギター・ソロもカッコ良いです。
8曲目の"I Will Stand By You"は盛り上がりのあるメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
バックのプレイも最高です。
これまたお勧めの1曲です。
9曲目の"David's Dance (The Shim Sham)"は再びJennifer Sparksのカッコ良いドラミングから入るナンバーで、Jennifer Yorkのベースがビンビンの最高にファンキーなナンバーです。
10曲目の"Papa Can You Hear Me?"は再び荘厳な感じのアカペラ・チックな讃美歌風のメロディアスなバラード・ナンバーです。
ラストの11曲目"Rain On Me"はBrynn Beltranがリード・ヴォーカルを執った、アコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのコーラスがとても素敵です。
それにしても、Rachel Rachel、技術の高さとパフォーマンスの素晴らしさは、恐るべしです。
ハードポップ・ファンは一度は聴いてみてはいかがですか?
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