2010-04-09
JaR / Scene 29 (2008)

このJaRの"Scene 29"が発表されたのは2008年ですが、私が手に入れたのは昨日です。
過去音源でのFosterとGraydonプロデュースもののアルバムは食指が動きますが、90年代以降のFosterものは、はっきり言って詰まんないアルバムばかりです。
一方のGraydonはプロデュースはあまりしていないようですが、自身のアルバムやAirplay For The Planetとしてのアルバムを発表しており、こちらは、プロデュースというより彼のギターを楽しませていただいております。
ということもあり、Steely Dan風のサウンドという巷の評価でしたし、アルバムに興味はありましたが、その内輸入盤が安くなったらと、ずっとスルー状態でした。
でも、輸入盤も一向に安くなる気配がありませんでしたので、つい最近他のアルバムと一緒に注文をしておりました。
AORファンの皆様はご存知の通り、JaRはJay GraydonとRandy Goodrumによるプロジェクトです。
本当に、曲によっては、モロ、Steely Danしているナンバーも入っておりますが、さすが、Randy GoodrumとJay Graydonのコラボということで、内容は完全にAORしております。
曲の出来も良いですが、Randy GoodrumのピアノとJay Graydonのギターはさすがです。
1曲目の"Cure Kit"はアコースティカルながら軽いタッチのナンバーです。
バックのプレイはさすがです。
2曲目の"Call Donovan"は、Steely Dan風のサウンド(特にピアノの音が)のカッコ良いAORナンバーに仕上がっております。
3曲目の"Esquire"はメロディアスでジャジーなナンバーで、真夜中に一人でお酒でも飲んでいるシチュエーションが似合いそうなナンバーです。
4曲目の"Make Somebody"はJay Graydonのギターのトーンがカッコ良いファンキーなナンバーです。
5曲目の"Your Heartbreak"は出だしギターは、あののJay Graydon節とでも言えるカッコ良いギターで、このまんまの感じで曲が続くのかなと思ったら(70年代後半80年代前半のあの雰囲気)、本編に入ると再びSteely Dan風のナンバーになってしまいました。
これにはちょっとばかりガッカリでした。
別に曲自体が悪いということは無いのですが。
6曲目の"Worlds Apart"は再びジャジーなナンバーですが、Jay Graydonのアコースティック・ギターが沁みます。
7曲目の"Scene 29"はジャジーなナンバーですが、結構ファンキーに仕上がっております。
8曲目の"GPS"はRandy Goodrumのピアノ・プレイがいかしたファンキーなタッチのナンバーです。
9曲目の"Crumble Down"もRandy Goodrumのピアノがいかしたナンバーです。
10曲目の"Glen's Hair"はバックのシンセの音に往年のAORサウンドを感じさせてくれているナンバーです。
Jay Graydonのギター・ソロはやっぱり良いですね。
これぐらいふんだんに他のナンバーにも入っていれば良いのですが。
ラストの11曲目"The Cabo Cad"もバックのプレイは最高です。
また、曲の中盤から結構盛り上がりのあるナンバーです。
後半のJay Graydonのギター・ソロは圧巻です。
紛れもなくこのアルバムはAORです。
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コメント
久しぶりに楽しめた新譜でした。しかもこのアルバムがメジャーなお店に陳列してあるのでなおうれしい。昨日バーズアンドビーの新譜を「メジャーでラジオでもよくかかるからお店で買いたい」といったところ・・・「未入荷です。注文したら一週間で手に入りますが」・・・「アマゾンで明日手に入れます」と言い放って帰宅しました。本当にもう。次回作が楽しみです。そういえばジェイさんの近況を掲載してくれていたアドリブも休刊ですね・・
奇遇ですね。実は私も先日入手したばかりです。一部で辛口評価があったため、しばらく放置してましたが、内容は凄く良かったです。これってS・ダン風というよりも半分はモロにR・グッドラムのソロだなと思いました。80年代にジェイ様がランディのアルバムをプロデュースしていたら、こんな感じの内容になっていたような気がします。そうやって考えるとこの時代の作品としては物凄く良く出来ていると思います。かなりヘビロテした上に北欧の友達にプレゼント用にもう1枚買っちゃいました。
JaR
Randy Goodrumのソロという見方もありますか。
言われてみると、そうかも知れませんね。
とにかく、Randy Goodrumのピアノ・キーボードとJay Graydonのギタープレイがかなりいかしたアルバムになっております。
ADLIBも90年代以降は、R&Bは良いとしてラップのアルバムまで紹介するようになって、私にとっては、内容がつまらなくなってしまいました。
AORやFusionに特化して、深く掘り下げるような内容にした方が良かったと思いますね。
この手の雑誌を購入する層をもう少し考えても良かったのでは?と思います。
私と同じように、90年代以降の誌面の内容で、離れていった方も多いと思います。
言われてみると、そうかも知れませんね。
とにかく、Randy Goodrumのピアノ・キーボードとJay Graydonのギタープレイがかなりいかしたアルバムになっております。
ADLIBも90年代以降は、R&Bは良いとしてラップのアルバムまで紹介するようになって、私にとっては、内容がつまらなくなってしまいました。
AORやFusionに特化して、深く掘り下げるような内容にした方が良かったと思いますね。
この手の雑誌を購入する層をもう少し考えても良かったのでは?と思います。
私と同じように、90年代以降の誌面の内容で、離れていった方も多いと思います。
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