2010-07-23
Sanna Nielsen / Stronger (2008)

Sanna Nielsenというスウェーデン産の女性ヴォーカリストのアルバム"Stronger"で2008年に発表されたものです。
これがかなりいかしたアルバムで、以前にHR/HM雑誌"BURNN!"で紹介したLinda Bengtzingの"Ingenting Att Forlora"(ここまでハードポップしておりませんが)や私のHPでも紹介したドイツの女性ヴォーカリストGraciaの"Passion"なんかに通ずるポップでメロディアスなナンバーばかりが収められたアルバムなんです。
このSanna Nielsenは、1984年11月27日生まれということですから、現在は25歳ということですが、デビューは、11歳の時に、Mats Elmesというダンス・バンドのリード・ヴォーカリストとしてだったようです。
1996年にソロ・デビューし1stアルバム"Silvertoner"を発表し、1997年に"Min önskejul"というクリスマス・アルバムを、2006年に"Nära mej nära dej"という"2ndアルバムを、2007年に3rdアルバム"Sanna 11-22"を、そしてこの"Stronger"を2008年に発表しております。
この"Stronger"は全曲英語で歌われ、グローバル・デビューを意識して発表された、ヨーロッパ辺りでは結構話題となったようですし、自国のスウェーデン・チャートで1位を記録するヒットとなりました。
さて、アルバムの内容ですが、冒頭にも書きましたとおりポップでメロディアスなナンバーが多く収められており、AORアルバムとしても充分聴ける内容となっております。
収録ナンバーは、
1. Strong
2. Empty Room
3. Nobody Without You
4. I Believe It's You
5. Heart Of Me
6. Tomorrow Ends Today
7. Impatiently Waiting For You
8. Those Were The Days And The Nights
9. Out Of Reach
10. But I Know What I Want
11. Broken In Two
12. Magic
13. I Can Catch The Moon
14. This Is My Thanks
の14曲にヒドゥン・トラックが1曲の15曲が収録されております。
1はABBA辺りを連想させてくれるスウェヂッシュ・ポップのナンバーです。
2はシングル・カットされたナンバーで、バックのピアノやストリングスが美しいメロディアスなバラード・ナンバーで、かなり気に入りました。
3もシングル・カットされたナンバーで、メロディアスなパワーポップ風のナンバーで、これまた出来が良いです。
4辺りはLinda Bengtzingにも通ずるハードポップ風のナンバーで、私としての、このアルバムの一押しのナンバーです。
5もバックのピアノが美しいメロディアスなバラード・ナンバーで、出来は2以上かも。
6はとてもメロディアスなAORナンバーで、このナンバーの出来もかなりなものです。
7も仕上がりはメロディアスでポップです。
8もAORしたナンバーです。
9はバックのアコースティック・ギターのトーンがなんとも言えないメロディアスなバラード・ナンバーで、この曲も出来は素晴らしいです。
10もメロディアスなパワーポップ風のナンバーです。
11もバックのピアノが美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
12は緩い感じのギターのトーンで始まるレイド・バックしたナンバーです。
13はバックのピアノが印象的なメロディアスなバラード・ナンバーで盛り上がりもあり、圧巻というところでしょうか。
14は彼女自身がピアノをフィーチャーした弾き語りのナンバーです。ピアノ腕前もなかなかです。
14が終わってから数分するとヒドゥン・トラックが始まります。タイトルは判りませんが、彼女自身のピアノをフィーチャーしたメロディアスなバラード・ナンバーのデモ・ヴァージョンのようです。
この"Stronger"ですが、殆ど捨て曲が無い強力な1枚で、女性ヴォーカリストものが好きな方はもちろんのこと、AORファンの方にもお勧めの1枚です。
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