2010-08-31
Laghonia / Etcetera (1971)

南米はペルー出身のLAGHONIAというバンドの1971年の2ndアルバム"Etcetera"です。
サイケといいながらも、時として、ポップでキャッチーなメロディやフレーズが出てきたりで、これまたかなり楽しめるバンドです。
曲によっては、メランコリックなメロウチューンもあり、とても魅力的なアルバムです。
で、このLAGHONIAですが、バンドメンバーを中心に、1972?73年頃、We All Togetherというバンド名で、モロにビートルズフォロワーなアルバムが制作されています。LAGHONIAは、デビュー作のボーナストラックが初期ビートルズだったり、本日紹介する2ndアルバムにも、ビートルズフォロワー的な曲が見受けられます。
We All Togetherには、オリジナル以外にもPaul McCartneyの"Bluebird", "Tomorrow", "Some People Never Know"や、Badfingerの"Carry on Till Tomorrow"がカバーされており、ポップなイメージが強いのですが、母体がサイケ・バンドのLEGHONIAということもあり、アシッドロック的な浮遊感も漂っています。
この"Etcetera"には、
01 Someday
02 Mary Ann
03 I'm A Nigger
04 Everybody Monday
05 Lonely People
06 Speed Fever
07 Oh! Tell Me Julie
08 It's Marvelous
09 World Full Of Nuts
10 We All 3:00
11 No Solution
12 Bengal Tiger
が収められております。
01は出だしのオルガンがカッコ良いVanilla Fudge風のサイケなナンバーですが、ポップですし、メロディはとてもいかしてます。
さすが、南米のサイケ・バンドといったところです。
02はメランコリックなメロウ・チューンで、とても魅力的なナンバーです。途中からテンポが速くなり、ファズ・ギターとギター・ソロがとてもカッコ良いナンバーです。
03はとてもポップな仕上がりを見せております。
04なんかは、The Beatlesの香りもするミディアム・テンポのポップなナンバーです。出来もかなり良いです。
05は出だしのオルガンとギターのトーンがとてもサイケさを感じさせるナンバーです。
06での出だしのギターのリフは結構ハードです。ギターだけじゃなく、オルガンもその他のパフォーマンスもかなりカッコ良く、これこそ70年代ロックだと言わんばかりに、当時のサウンドを見せつけてくれております。とても素晴らしいナンバーです。アルバムの一押しです。
07もとてもポップな感じのナンバーです。
08はメロディアスなバラード・ナンバーで、曲も良く出来ており、聴きものです。
09はBalck Sabbath的なギターのリフから入るメタリックなナンバーで、ハードロックの原型が、ここにはあります。
10は一転してメロディアスでポップなナンバーで、それこそ、60年代後半、70年代前半にラジオから流れてくるような洋楽のポップス、ロックのナンバーです。これも聴きものですね。
11でのギターの音色はとてもサイケデリックしております。ベースもビンビンです。
12もThe Beatles的なサウンドのパワーポップ・ナンバーで、We All Togetherに通ずるサウンドだと思います。
サイケデリックと言っても、中身はポップですし、とにかくメロディがいかしてますので、万人向けのロックだと思います。
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