2010-09-04
The Storm / Sweet Surrender (1992)

1992年に発表されたThe Stormという女性ヴォーカルをフロントに据えたバンドの"Sweet Surrender"というアルバムです。
Retrospect Recordsのアルバム紹介では、
「Holy smokes! Retrospect Records has done it again! For the first time ever on cd comes some of the most sought after recordings on the planet...The Storm! We all know that the best Melodic Rock and AOR was recorded in the 80s and early 90s and this release is no exception. Quite simply , this is a pure AOR masterpiece. Fronted by the golden vocal pipes of Kristina Nichols and complemented very nicely by the talent of keyboardist / vocalist Karen Childs as well as seasoned session musicians Joe Palmeri , Tad Dery and David Logeman , The Storm is a Melodic Rock lovers dream. How this band escaped a major deal is bewildering. Every song is a bonafide hit and a few of these were even covered by other bands of the era. Massive hooks , killer vocals , tasty guitars and plenty of rich keyboard work. I'm sure you will agree this is fantastic material and easily one of the best female-fronted AOR releases ever!! 」とあります。
これが、本当に最高に良く出来たハードポップ・産業ロックのアルバムで、最近聴いたものの中でもトップ・クラスの出来です。
そですね、Venus & MarsとかHeartとか先日紹介したJackie Bodimeadとかに通ずるメロディアスなハードポップ・AORなサウンドなんです。
特に、Retrospect Recordsの紹介文にもあるとおりヴォーカルのKristina Nicholsの声がかなりいかしておりますし、ギターを始めバックのプレイもかなり良く、また、収められているナンバーもキャッチーでフックがあります。
収録ナンバーは、
01 Leave Well Enough Alone
02 I'll Be Lovin You
03 Hold On
04 Keep This Love Alive
05 Sweet Surrender
06 Do You Wanna Know
07 Walk The Line
08 Broken
09 The Last Time
10 Someone To Love
の全10曲です。
01からキラキラ・キーボードとギターが絡み合う美メロのハードポップ・ナンバーです。
最も輝いていた時のHeartを彷彿させるナンバーです。
メロディアスでキャッチー、そしてフックに満ちたこのナンバーで、ハードポップ・ファン、産業ロック・ファンはイチコロ間違いなしです。
02はミディアム・スロウのメロディアスなパワー・バラードのナンバーで、これまたとても良く出来ております。
ギターのトーンが良いですね。
さらに、Kristina Nicholsのヴォーカルは、ホント、最高です。
03もキラキラ・キーボードとギターが上手くブレンドされた美メロのハードポップです。
まさに、「Massive hooks , killer vocals , tasty guitars and plenty of rich keyboard work.」です。
本当に、何故、メジャー・ディールを逃したのか分かりません。
04は盛り上がりのあるメロディアスで極上のバラード・ナンバーです。
05はカッコ良いギターのカッティングで始まるキャッチーでポップなナンバーです。
06はJoe Palmeriのギター・プレイがカッコ良いメロディアスな産業ロックしたナンバーです。
07もキーボードとギターのブレンドが絶妙なハードポップ・ナンバーです。
08はVixen風のメロディアス・ハードロック(といってもハードさはそれ程でもありませんが)のナンバーです。
曲はキャッチーかつポップに仕上がっております。
09は、Venus & Marsのナンバーで、Mark Freeもカヴァーしたナンバーです。
それこそ、オリジナルのVenus & Marsに負けておりません。
元々、オリジナルがとても素晴らしいナンバーですが、ここまで良く聴こえるのは、やはりKristina Nicholsの卓越したヴォーカルとギターを中心とするバックのパフォーマンスも素晴らしいからだと思います。
もう、自分たちのナンバーとして消化しております。
10はキラキラ・キーボード(キーボード・プレイヤーもKarren Childsという女性です)がいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
Retrospect Recordsから発表されたアルバムですので、AmazonやHMVのカタログには掲載されておりませんが、Venus & Mars、Heart、Vixenなどがお好きな方であれば、必ず気に入る作品です。
Cruisin' Musicさん辺りで取り扱うかも知れませんので、照会してみてはいかがでしょうか?
本当に良く出来た作品で、何故、メジャーから出なかったのか不思議です。
最後にもう一度、「Massive hooks , killer vocals , tasty guitars and plenty of rich keyboard work.」という表現は間違いないです。
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