2010-09-05
Tim Moore / Time Moore (1974)

このシングル曲"A Fool Like You"は、Steely FanのDonald Faganがバックアップしていたそうで、Tim MooreもSteely Danの1stシングル"Dallas"のバックアップした、そういう関係があったそうです。
1974年には、この"A Fool Like You"を含む(このアルバムのヴァージョンは録り直したものだと思います)1stアルバム"Tim Moore"を発表しております。
その後、 "Behind The Eyes" (1975)、"White Shadows" (1977)、"High Contrast" (1979)、Flash Forward (1985)4枚のアルバムを発表しております。
私が、Tim Mooreを知ったのが、70年代後半で、当時、AORのアルバムを集めておりましたが、確かこのTim Mooreの1stはバーゲン・セールで手に入れたと記憶しております(当時のレコードは今でもありますが)。
AORというには、音的にはシンプルで、シンガー・ソングライターといった趣のアルバムですが、当時、"A Fool Like You"を聴いて、カセットに入れてヘヴィ・ローテーションしていた記憶があります。
その後、"Behind The Eyes" (1975)、"White Shadows" (1977)、"High Contrast" (1979)と3枚のレコードも手に入れるほど、私的には気に入っていたアーティストでした。
Tim Mooreは当時から一般に知られているようなミュージシャンでは有りませんでしたが、彼を知らなくても、多くの人が知っていたナンバーがあります。
それは、"Rock'n'Roll Love Letter"で、The Bay City Rollersのカヴァーで、この日本でも大ヒットしました。
なお、このナンバーは、"Behind The Eyes"でセルフ・カヴァーしております。
ですから、イギリスのリ・イッシュー専門レーベルのEdsel Recordsからこの1stアルバムがCD化された時は、嬉しかったですね。
さらに、2nd、3rd、4thそして出ているのさえ知らなかった5thの各アルバムが、日本のこれまたリ・イッシュー電門のインディーズ・レーベルAir-mail Recordingsから紙ジャケ、ボートラ追加で出された時は、ビックリしました。
1stは冒頭にも書きましたとおり、シンプルなシンガー・ソングライター的なアルバムですが、2nd、3rd、4thと時代の背景もあるのでしょうが、AOR的な音づくりとなり、バック・ミュージシャンの面子もMichael McDonald、David Foster、Timothy B. Schmidt、Jeff Porcaroなどが参加するようになりました。
私は、2nd以降のアルバムはAOR的な音づくりとなっているということで、もちろん好きですが、やはり、この1stがとても印象的で、最も気に入っています。
収録ナンバーは、
01 A Fool Like You
02 Second Avenue
03 Charmer
04 Sister Lilac
05 High Feeling
06 I Can Almost See The Light
07 Love Enough
08 Aviation Man
09 When You Close Your Eyes
10 I'll Be Your Time
の10曲です。
01は出だしのギターのトーンがいかしたとてもメロディアスなナンバーです。
アナログ時代にヘヴィ・ローテーしていたナンバーですが、今聴いても全く古さを感じさせません。
いやぁー、実に良い曲です。
02も出だしのピアノの音がとても美しいメロディアスなバラード・ナンバーで、これも当時良く聴いておりました。
03はロック・フィーリング溢れたポップ・ナンバーです。
バックの跳ねるようなピアノの音は最高です。
もう、この1曲目、2曲目、3曲目でTim Mooreの虜になること間違いないです。
04は再びバックのピアノが美しいしっとりとした感じのメロディアスなバラード・ナンバーです。
05は03に通ずるポップなナンバーです。
バックのピアノの音がとても粋です。
06はアコースティカルながらもブルージーなナンバーです。
サビの部分のメロディはとても印象的です。
Tim Mooreはヴォーカルも良いですが、ギターの腕前も良いです。
07は、再びピアノの音(ピアノもTim Mooreが弾いておりますが、これがまた素晴らしいです)が印象的なメロディアスなバラード・ナンバーです。
メロディもとてもいかしており、ソングライターとしても一流ですよね。
08はC,S,N&Y風のアコースティックなロック・ナンバーです。
09は軽快なピアノの音がいかしたメロディアスでポップなナンバーです。
このナンバーの出来もホント良いです。
10はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
全10曲、殆ど捨て曲が無い強力な1枚だと思います。
AORファンの方で、未だTim Mooreを聴いたことが無いという方がいらっしゃるなら、このTim Mooreを聴いてみるべきですね。
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