2010-09-23
Various Artists / Gothic Spirits Vol.3 (2006)

「GOTHIC METALとは、ヘヴィメタルのジャンルの一つ。イギリスのバンドPARADISE LOSTのアルバム『Gothic』に由来する。デスメタルやドゥームメタルより派生したため初期はデスヴォイスを用いる事が主流であったが、やがて低音域を使ったメロディアスな男性ボーカル、それと対比する女性ボーカル、陰鬱でメランコリックなメロディとスローなミドルテンポの楽曲、それと相対する耽美的かつ壮麗で劇的な音楽性などを特徴として発展してきた。
ルックス面でもゴシック・ファッションと密接な関連を持っている。
ヨーロッパ諸国(特に北ヨーロッパ)では高い評価を得ているものの、日本では今一つ人気が無かった。 が、アメリカ合衆国のバンドEVANESCENCEのデビューアルバム『Fallen』が全世界で1500万枚を売り上げ、日本でもその名を轟かせると共に、ゴシックメタルが注目されるようになった。
近年、ゴシックメタルに多少ポップな要素を入れたゴス・ロックも注目を浴びつつある。また、ゴシック・ドゥーム(Gothic/Doom)という、ドゥームメタルとゴシックメタルのそれぞれの要素を併せ持つ音楽性も、ともに発展を続けている。また、シンフォニックメタルや同じルーツを持つメロディックデスメタルなどとも影響を与えあっている。」
とあります。
私がGothic Metalを聴くきっかけは。1999年のParadise Lostの"Host"からです。
ただ、この"Host"はメタル色は薄く、エレポップしたゴス・ロックという感じでそれまでのファンから総スカンされるきっかけとなり、この日本では、このアルバム以降凋落の一途をたどることとなった問題作でした。
ただし、最近のParadise Lostは(前々作辺りから)再びメタル色を強めたアルバムを発表し、従来のファンからもかなり支持を得ております。
私はこの"Host"を結構気に入っており、このアルバムをきっかけに"One Second"、"Draconian Times"と遡り、ついにはほぼデス・メタルした1stの"Lost Paradise"まで聴くようになりました。
その結果、それまでデス・ヴォイスなんか殆ど聴けなかったにも拘わらず、デス・ヴォイスも気にならなくなり、今ではArch Enemyなどのメロディック・デス・メタルは結構気に入って聴いております(デス・ヴォイスはまぁ慣れですね)。
Gothic Metalを本格的に聴くようになったのは、Paradise Lostの"Draconian Times"を聴いてからでしょうか。
元々British Rockって憂いを帯びたメロディアスなナンバーが多いと思いますが、この"DRACONIAN TIMES"はGOTHIC METALであると同時にBritish Rockの香りがするアルバムだと思います。
このアルバムには、美しく憂いを帯びた(メランコリック)ナンバーが数多く収められております。
この「美しくメランコリック」なサウンドをParadise Lostで知りました。
これが、好んでGothic Metalを聴くようになったきっかけです。
それ以降、Paradise Lost以外のゴシック・メタル・バンドのアルバムも聴くようになりました。
本日紹介する"Gothic Spirits Vol.3"はドイツのZYX Musicというレーベルからシリーズで出ている2枚組のコンピレーション・アルバムです。
現在までVol.11まで発表されております。
各シリーズとも大体30バンド35曲程度収められており、結構なヴォリュームとなっております。
もちろん私が知らないバンドも多く収められておりますが、メジャーなバンドのナンバーも収められております。
内容は、いわゆる普通のゴシック・メタルのほか、シンフォニック・ゴシック、メロディック・デス・メタル、インダストリアル・ゴシック、ヴァイキング・メタル、ゴス・ロックまで多種多様で、中にはAOR風のナンバーなんかも収められております。
選曲の基準は、やはり「美しくメランコリック」と「美しくダーク」といったところでしょうか。
このシリーズですが、選曲が良いのと、やはりジャケット・デザインでしょうか。
それぞれ、ゴシック・メタルのアルバムだと一目瞭然のジャケット・デザインですが、かなり美しいものもあります。
ちなみにこのVol.3の収録ナンバーを紹介しますと、
Disc 1
01 Wish I Had An Angel (Nightwish)
02 Heaven's A Lie (Lacuna Coil)
03 Fight Me (Xandria)
04 Mine Is The Ocean (Flowing Tears)
05 A Scornful Love (Evereve)
06 Sleeping Away (Sinamore)
07 Homecoming (Scream Silence)
08 House Of Sleep (Amorphis)
09 Carry Your Cross And I'll Carry Mine (Tiamat)
10 The Mirror (Naio Ssaion)
11 The Necklace (Mandrake)
12 Libre (Tristania)
13 Driven (Orphanage)
14 Star By Star (The Kovenant)
15 Tongues (Deathstars)
16 Reign Of Fear (Crematory)
17 Schwarze Witwe (Eisbrecher)
18 Lichtgestalt (Lacrimosa)
Disc 2
01 Sister Of Charity (The 69 Eyes)
02 A Walk On The Darkside (Moonspell)
03 Ever-Frost (Sentenced)
04 Weakness (End Of Green)
05 Ultimate Darkness (Darkseed)
06 Shine (Edenbridge)
07 Serenity (Mortal Love)
08 Lost (Visions Of Atlantis)
09 Abraxas (Therion)
10 The Euphoric Sense (Dark Suns)
11 Spellbound (Stream Of Passion)
12 Into My Arms (Angelzoom)
13 Farewell Proud Man (Leave's Eyes)
14 Sister Najade (The Vision Bleak)
15 Leviathan (Gothminister)
16 Straight To The Light (Fields Of The Nephilim)
17 Sonne (Letzte Instanz)
となっております。
結構女性ヴォーカルをフロントに据えたバンドのナンバーが収められております。
それもメジャーなものからマイナーなものまで。
私がこのシリーズを知ったのは最近で、是非全てのアルバムを集めたいと思いましたが、中にはレア化しているものもありましたが、Amazon Japan、HMV Japanのほか、Amazon Germany、Amazon UKなどのサイトを通じ、11枚全てを手に入れることが出来ました。
ゴシック・メタルのファンには、とても楽しめるアルバムです。
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