2010-09-30
Eric Clapton / Clapton (2010)

1枚は、Santanaの"Guitar Heaven - The Greatest Guitar Classics Of All Time"で、もう1枚は、本日紹介するEric Claptonの"Clapton"です。
Santanaの方は、"Whole Lotta Love"や"Sunshine Of Your Love"、"Smoke On The Water"などロックの名曲のカヴァーですが、Eric Claptonの方は、J.J. Cale、Frank Sinatra、Yves Montandなどブルース・ナンバー、ジャズ・ナンバーなどの渋い選曲となっております。
なお、Claptonのアルバムは、オリジナル・ナンバーも収録されております。
単純にギターを楽しむのであれば、Santanaのアルバムとなりますが、今回のEric Claptonのアルバムは、ギタリストEric Claptonではなく、ヴォーカリストEric Claptonのアルバムとなっております。
曲によっては、ソロ・パートも他人に任せており、全14曲、Claptonの枯れたヴォーカルが最高にいかしたアルバムに仕上がっております。
収録ナンバーは、
01. Travelin' Alone
02. Rocking Chair
03. River Runs Deep
04. Judgement Day
05. How Deep Is The Ocean
06. My Very Good Friend The Milkman
07. Can't Hold Out Much Longer
08. That's No Way To Get Along
09. Everything Will Be Alright
10. Diamonds Made From Rain
11. When Somebody Thinks You're Wonderful
12. Hard Times Blues
13. Run Back To Your Side
14. Autumn Leaves
の14曲が収められております。
冒頭にも書きましたが、ヴォーカリストEric Claptonのアルバムですので、ギターの音も控えめですが、あの枯れたようなヴォーカルを堪能できるアルバムで、1992年のグラミー賞の「最優秀アルバム賞」を受賞した大ヒット作、"Unplugged"を彷彿させるブルージーかつジャジーな仕上がりとなっております。
また、このアルバムの脇を固めるのは、Doyle Bramhall II (1, 4, 7, 8)、Jim Keltner (1, 2, 4, 5, 7, 8, 10, 12, 13)、Willie Weeks (1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 10, 12, 13, 14)、Derek Trucks (2)、Walt Richmond (1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14)、JJ Cale (2, 3, 8, 9)、Kim Wilson (4, 7)、Allen Toussaint (6, 11)、Wynton Marsalis (5, 6, 11)、Trombone Shorty (6, 11)、Sheryl Crow (10)などといったミュージシャン達で、音も渋めで、私は嫌いじゃないですね。
ジャジーな02、スワンプした04、アコースティカルなバラード・ナンバーの05、オールド・スタイルの06、まるでRobert Johnsonした07、軽いブギ調の08、シャッフル・ビートした09、メロディアスなバラード・ナンバーの10、Allen Toussaintのピアノ・プレイがいかしたオールド・スタイルの11、Claptonのオリジナル・ナンバーでブルージーな13などとても聴き応えがあります。
そして、あの有名ナンバーの14はジャジーでメロディアスで、Claptonのヴォーカルもとてもいかしてます。
派手さは全くありませんが、今の季節にあったアルバムで、バーボンでも飲みながらゆったりと耳を傾ける、そんな感じのアダルト・コンテンポラリーしたアルバムだと思います。
スポンサーサイト
コメント
Eric Clapton
Cream時代はJack Bruceの影に隠れ、ヴォーカリストとして本領を発揮できませんでしたが(それでも"Crossroads"ではカッコ良いヴォーカルを聴かせてくれてましたが)、Derek & The DominosからClaptonが自分のヴォーカルを前面に出すようになり、ソロ活動では、ギタリストEric Claptonだけじゃなく、ヴォーカリストEric Claptonとしてもその地位を確立したと思っておりますが、仰るとおり、このアルバムでは、そのヴォーカルに本腰を入れております。
私は、彼のギターはもちろんのこと、ヴォーカルも大好きですので、このアルバムは結構気に入っております。
ホント、凄いリリース年だと思います。
AORのリ・イッシュー、John Lennonのボックス、Apple Labelアーティストを集めたボックス、Olivia Newton-Johnのボックス、ほかにもメロハー系の新作と、いくらお金が有っても足りない状況です。
私は、彼のギターはもちろんのこと、ヴォーカルも大好きですので、このアルバムは結構気に入っております。
ホント、凄いリリース年だと思います。
AORのリ・イッシュー、John Lennonのボックス、Apple Labelアーティストを集めたボックス、Olivia Newton-Johnのボックス、ほかにもメロハー系の新作と、いくらお金が有っても足りない状況です。
コメントの投稿
トラックバック
http://aorparadise.blog66.fc2.com/tb.php/1218-079668cb
追記・・・すごいリリース年ですね(笑)