2010-10-12
Dick St. Nicklaus / Magic (1979)

Dick St. Nicklausのこの"Magic"が発表されたのは1979年で、AORミュージックが最盛期の頃でした。
この"Magic"とBill Hughesの"Dream Master"は当時大阪から火が付き、全国的なヒットとなりました。
私も、当時、この"Magic"、"Dream Master"そしてTony Sciutoの"Island Nights"をヘヴィ・ローテーしていた口です。
この3枚はそれぞれ特徴があると思います。
"Island Nights"はロマンティック・ハードネス調のAOR、"Dream Master"はアコースティック・タッチのAOR、そして"Magic"はその中間的な感じのAOR、そういった風に捉えることが出来ると思います。
私はといえば、"Island Nights"のようなどちらかというとロック的なAORが好みです(ということもあり、産業ロックやハードポップが大好きなんです)。
この"Magic"ですが、一度CD化されましたが、その後廃盤となりずっと高嶺の花でしたが、今年、紙ジャケ・リマスターで再CD化されました。
私も最初にCD化された時、直ぐに購入しましたが、手放したことを後悔しておりました。
ということで、今回の再CD化は結構有り難かったですね。
Amazonの商品説明では、『米・ワシントン州ワキマ出身。高校生の頃、「キングスメン」というバンドにドラマーとして参加し、1963年に「ルイ・ルイ」という曲を大ヒット(全米2位)させるも、69年にバンドは解散。その後ロサンゼルスで、ソングライターとして音楽出版社に出入りし、プロデュースを学んだ後、自らも歌うようになります。79年に本作『マジック』でデビュー。翌80年には日本で制作された『スウィート・アンド・ダンディー』と2枚のアルバムを残している。日本人の琴線に触れる、甘くメロウな哀愁メロディで当時大ヒットした表題曲1を収録。当時、大阪の輸入レコード店から火が付き、シングルを関西限定で発売。関西のディスコやラジオに集中的にプロモーションした結果、話題が全国に拡がりブレイクしたという逸話を持つ、まさに日本のAOR名盤!日本では同じ頃に登場したクリストファー・クロスに勝るとも劣らない人気を獲得しました。(1979年作品)』とあります。
まさに、日本人の琴線に触れる、甘くメロウな哀愁メロディを持ったナンバーが数多く収められております。
シングル・カットされた1曲目の"Magic"はメロウかつキャッチーなメロディのナンバーで、大ヒットしたことも頷けるナンバーです。
2曲目の"Help Yourself"も女性コーラスが印象的なメロディアスなAORナンバーです。
3曲目の"What's The Reason"はバックの美しいピアノが印象的なメロディアスなバラード・ナンバーで、盛り上がりもあります。
4曲目の"Can't Give Up"はポップでメロディアスで、まさにAORらしいナンバーです。
5曲目の"Our Goodbye"は、再びバックのピアノが心地よいメロディアスなバラード・ナンバーです。
6曲目の"Born To Love You"は1曲目の"Magic"に似た雰囲気のメロウでキャッチーなナンバーで、ここでも女性コーラスがとても印象的です。
7曲目の"Sad Price To Pay"は歌い方がDon Henleyした感じで、曲の雰囲気もどこかEaglesを感じさせるバラード・ナンバーです。
8曲目の"She's My Music"はギター・オリエンティドの結構ロックしたナンバーです。
ウエスト・コーストの香りがするAORナンバーです。
ラストの9曲目"Changing"はEric Carmenが演りそうな感じのナンバーで、美しいピアノをバックにしっとりと歌い上げているとてもメロディアスなバラード・ナンバーです。
さすがAORの名盤です。
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