2010-10-24
Al Stewart / Year Of The Cat (1976)

で、市内の中古ショップで、この"Year Of The Cat"を見て、価格も手ごろでしたので、もう一度じっくりと聴いてみようと再度購入したわけです。
元々、このアルバムを手に入れようと思ったのは、ジャケット・デザインと彼の代表作ということだったからですが、今こうしてじっくりと聴いてみると、当時の印象とはかなり違って聴こえました。
今から思えば、どうしてかなぁと思いますが、Al Stewartはいわゆるフォーク・ロックのジャンルに入る人だって決めつけて聴いていたからなんだと思います。
基本的に、アコースティカルのサウンドって、私にとっては地味なイメージで、AORもアコースティカルなサウンドよりもAIRPLAYのようなロマンティック・ハードネス路線の方が感覚的に合っております。
まあ、そんなこともあり、産業ロック、ハードポップ、メロディアス・ハードロックといったジャンルの音楽が好きなんだと思います。
再度、この"Year Of The Cat"を聴いて思ったことは、そういったジャンルの音と比べれば地味ではありますが、メロディアスでポップに仕上がっており、あれっ(!)、こんなサウンドだったかしら(?)と、いうことを正直感じました。
いろいろ調べて見ると、この"Year Of The Cat"は1976年の7枚目の作品で、それまでのフォーク・ロック調のサウンドから音的にも変化したアルバムだそうです。
おそらく、Alan Parsonsがプロデュースに関わったからだと思います(前作"Modern Times"からAlan Parsonsが関わっておりますので、サウンドの変化はこのアルバムからかも知れませんが、未聴のため判りません)。
良く聴くとエレクトリック・ギターもふんだんにフィーチャーされてますし、メロディがかなり良いと思います。
1曲目の"Lord GrenVille"を聴いた時に、えっ(?)、1曲目ってこんなに良かったっけ、でした。
マイナー調のメロディアスなナンバーで、今聴くと、琴線に触れるようなとても素晴らしいナンバーに聴こえます。
この曲は、ホント、良く出来てます。
2曲目の"On The Border"もバックのピアノとフラメンコ・ギターがとても印象的なメロディアスなAORナンバーに仕上がっており、これまたお勧めのナンバーです。
シングル・カットされたナンバーで、全米42位にランク・インされております。
3曲目の"Midas Shadow"はバックのエレピとアコースティック・ギターのブレンドがとてもいかしたメロディアスでポップなナンバーです。
4曲目の"Sand In Your Shoes"と5曲目の"If It Doesn't Come Naturally, Leave It"はとてもポップに仕上がったナンバーです。
特に5曲目の出来は、かなり良いです。
6曲目の"Flying Sorcery"はエレクトリック・ギターもフィーチャーされておりますが、全体的にはアコースティカルな響きがあるメロディアスなナンバーです。
7曲目の"Broadway Hotel"はバックのヴァイオリンの音が印象的な切なさを感じさせるナンバーです。
8曲目の"One Stage Before"もマイナー調のメロディがいかしたナンバーで、とても良い曲です。
後半のギター・ソロは泣けます。
タイトル・ナンバーの9曲目"Year Of The Cat"は全米8位と大ヒットした彼の代表曲です。
全体的にはアコースティカルでメロディアスなナンバーで、バックのストリングスとアコースティック・ギターとエレクトリック・ギター、さらにサックスのソロがとても聴き応えがり、大ヒットしたのも頷けます。
もうこれは殆どAORしております。
オリジナル・アルバムは、全曲までで、10曲目"On The Border (Live)"、11曲目"Belsize Blues"は2004年のリマスター時のボーナストラックで、12曲目でAl Stewart自身がこのアルバムの紹介をしております。
11曲目の"Belsize Blues"はデモ・ヴァージョンらしく、ピアノとギターが印象的なブルージーなナンバーです。
いやいや、この"Year Of The Cat"がこんなに素晴らしいアルバムだったとは、ビックリです。
先入観を持って聴かないということが大事だと再認識しました。
1976年の作品ですし、良く出来たAORアルバムだと思います。
1977 Al Stewart - Year of the cat
アップロード者 Harrowgatekensington. - 最新のニュース動画。
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コメント
Al Stewart
私と同じで、パリイ☆大杉さんも、ハードポップ、ハードロックだけじゃなく、この手のジャンルのも聴くんですね。
嬉しいです。
嬉しいです。
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一曲目はプログレ風アレンジのAORという感じかな。
アラン・パーソンズの力が大きいのでしょうね。
洋楽を聴き始めた中学生の頃から好きな曲なんで、
アルバム購入を考えてます。
You Tube貼り付けできました。
埋め込みコードをコピーするだけで意外と簡単でした。
ご教授有難う御座います。