2010-10-31
T.Rex / Classics 5 CD (2010)

どうせならほかのアルバム、1970年のT.Rex名義としての1stアルバム"T. Rex"、1971年の"Electric Warrior"、1972年の"The Slider"さらに1974年の"Light of Love"も一緒にコンプリートなボックス・セットにして欲しかった、というのは私だけじゃないと思います。
このボックス、5枚入って、2,771円(2010.10.31現在のAmazonでの価格)というとても割安感のあるボックス・セットですが、最近、この手の廉価盤のボックスがいろいろなバンド・アーティストのものが出ております。
私もSlaveを始め結構な数を購入しました。
私が初めてT.Rexを聴いたのは、1970年の"T.Rex"でした。
当時私は、高校3年で、毎年夏に行われる学校祭において、私も含め友人たち7人で、「Seven Stars(もちろん、7人とたばこのセブン・スターを掛けて)」という喫茶店の模擬店をやろうということになり、喫茶店にはバック・グランド・ミュージックが必要ということで、ステレオ装置やレコードを持ち寄ることとなりました。
で、装飾はどうしようかとなり、ミュージシャンのポスターを貼ることとなりましたが、じゃ、ポスターをどうしようか、ということで、札幌市内にある洋楽部門を持っているレコード会社で行って頼んでみることになりました。
東芝EMIやポリドールなどを訪問し、学校祭でポスターを使いたいが、いただけないかとお願いしたところ、快く提供していただき、さらにサンプル盤のレコードも提供してくれることとなりました。
当時東芝EMIは1970年の"T.Rex"を大々的にプロモーションしていたせいもあるのでしょうが、こんないとも簡単に手に入れることができたにとても驚いたことを覚えております。
それがT.Rexとの初めての出会いでした。
こういう出会い方をしたせいもあるのでしょうが、それ以降、T.Rex (Marc Bolan)はMy Favorite Musicianとなりました。
今も、The BeatlesやEric ClaptonそしてBostonほどではありませんが、オリジナル・アルバムやリミックス盤、ブートも含め数多くのアルバムを持っておりますが、このようにボックス物を買ったり、今回も"Unchained"シリーズを8枚収めたアルバムも買ってしまいました。
T.Rex (Marc Bolan)のどこが好きかといと、先ず、ブギー調の彼のギターのトーンそして彼のヴォーカル・スタイルです。
一番目が彼のエレクトリック・ギターの音が好きということもあり、T.Rexの前身Tyrannosaurus Rexはサウンド・スタイルがあまり好みでないということもあり、後から出た編集盤ぐらいしか持っておりません。
このボックス・セットは4thアルバム以降を集めたボックスですが、私は、2ndの"Electric Warrior"と3rdの"The Slider"が最も気に入っております。
一番好きなナンバーは、"Hot Love"ですが、もちろん大ヒットした"Get It On"、"The Slider"、"Metal Guru"、"Telegram Sam"なども大好きですが。
4枚目以降では、ラスト・アルバムとなった"Dandy in the Underworld"が結構好きで、タイトル・ナンバーの"Dandy in the Underworld"はとても気に入っております。
このT.Rexの5枚組ボックスのように最近70年代アーティストのこのような廉価盤のボックス・セットが相次いで発売されたり、最近はAppleレーベル・アーティストのボックスやThe Beatlesのボックスは言うまでもなく、John Lennonのボックスや他のメンバーのリマスター盤、さらに初期から中期のOlivia Newton Johnのボックスなど70年代の音源が音質を向上させて、多くのアルバムが再発されております。
60年代にThe Beatlesの出現によりロック・ミュージックの黎明期を迎え、70年代はロック・ミュージックが確立された年代と言えるかも知れません。
今これだけ70年代音楽が露出されているのも、単なる懐古趣味というのではなく温故知新ということで、見直されれば良いかな?と思っております。
が、CDが売れなくなった時代、現在のCDの購買層は40歳代以上の方が殆どなんだろうと思いますし、こういった70年代の音源やAOR関係のリ・イッシューの動きを見ると、各レコード・レーベルが知恵を絞って(?)、CDを買ってくれそうな世代をターゲットに会社の命運をかけているのかなぁ、などと思ったりもします。
だって、高額なボックス・セットやAORのリ・イッシューものなんて、20代、30代の人に「買え」というのは無理な話でしょう。
そういう意味では、今後も、70年代、80年代のCD化されていな音源もCD化されるかも知れませんね。
まぁ、それ自体は嬉しいことですが。
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