2010-12-24
Rupert Holmes / Full Circle (1981)

どうせなら、"Adventure"も紙ジャケでリ・イッシューされても良かったと思っているのは、決して私だけではないと思います(もちろん、私は、一度CD化された際に購入して今でもプラケースのものは持っておりますが)。
私は、Epic Recordsから発表された"Singles"からRupert Holmesを知るようになったクチですが、このアルバムには、"Who What When Where Why"、"Weekend Lover"そしてタイトル曲の"Singles"などとてもメロディアスで良く出来たAORナンバーが収められておりました。
そして、次作の"Pursuit Of Happiness"では、"Less Is More"といった名バラードや"Let's Get Crazy Tonight"といったメロウなナンバーなんかも収められており、この頃くらいからでしょうか、巷のAORファンに認知されるようになったのは。
そして、1979年の"Partners In Crime"で大ブレイクすることとなります。
"Escape (The Pina Colada Song)"は大ヒットしました。
が、"Adventure"でちょっとずっこけることなり(それでも、"Morning Man"は小ヒット)、本日紹介する"Full Circle"も商業的にはあまりパッとしなかったようです。
発表当時すぐにアナログ・レコードを手に入れましたが、その時の印象は、「地味だなぁ」だったと思います。
何度も皿を回すことなく、棚行きでした。
曲もそんな感じを受けましたが、先ずジャケット・デザインがダサいというのが第一印象でした。
このデザインは致命的でしたね。
ですから、その後、CD化された時も結局は購入せずでしたが、全てをCDで揃えようと思った時は、既に遅しでした。
で、こうして今回のリ・イッシューで久しぶりにこのアルバムを聴いたところ、地味な印象は後退し、結構良い曲が収められているアルバムなんだなぁ、と再認識。
地味だという印象を受けたのは、どうも1曲目"The End"から始まるアルバムだったからだと思います。
それこそ、"Pursuit Of Happiness"や"Partners In Crime"みたいなアルバムを期待したからでしょう。
でも、2曲目の"Loved By The One You Love"はそれら2枚に入っているナンバーに負けないとてもメロディアスでフックに富んだAORナンバーです。
Rupert Holmesを語る時、アルバム・コンセプトで「ストーリー性」と良く言われます。
このアルバムも"The End"から始まる必然性はあったのでしょうが、曲が地味でした。
3曲目の"Perfect"では、バックのサックスの音色がとてもいかしたメロウなナンバーに仕上がっております。
4曲目の"You Remind Me Of You"もメロディアスなナンバーなんですが、やっぱり、ちょっと地味かなぁ。
5曲目の"The One Of Us"はメロディアスで盛り上がりのあるバラード・ナンバーですが、"Partners In Crime"に収められている"Nearsighted"には及ばないという感じです。
6曲目の"Full Circle"、これはかなり出来が良いナンバーです。
バックのフルーゲル・ホルンがとても印象的です。
7曲目の"How Do You Do"なんかもストリングスがとても印象的なとても良く出来たバラード・ナンバーで、これなんかも素晴らしい出来栄えだと思います。
8曲目の"Love At Second Sight"も洒落たアレンジが心地良いナンバーです。
9曲目の"My Lover's Keeper"もバックのピアノとストリングスが美しいメロディアスなバラード・ナンバーで、これまたとても良く出来ております。
10曲目の"One Born Every Minute"もアレンジが洒落ていて、結構良く出来ております。
こうして、再び聴き直してみると、この"Full Circle"って結構良いアルバムなんですね。
少なくとも"Morning Man"よりは良いですね。
でも、このジャケット・デザインはいただけないなぁ。
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コメント
確かコイツのアナログ盤にはルパートのCM曲「恋のマジック・トリック」が入っていた筈。CD化されるとそういうの抜けてしまうんですよね。アレッシーの「ワーズ・アンド・ミュージック」なんかも然り。ボートラ付けてナンボのCDなのに残念な采配です。
「恋のマジック・トリック」
仰るとおり、当時のアナログ・ディスクには収録されておりました。
でも、オリジナルは、1976年の「Singles」に収録されておりますね。
そう言えば、アレッシーもA&Mから出されたアルバムは、廃盤のままですね。
一度、SMH-CDで1stと2ndでしたっけ、発売されるアナウンスがユニヴァーサル・レコードからありましたが、今回の一連のリ・イッシューからも外されたみたいですね。
Barnaby ByeがCD化されたWounded Bird Records辺りからリ・イッシューされるかも("Long Time Friends"がリ・イッシューされたように)。
でも、オリジナルは、1976年の「Singles」に収録されておりますね。
そう言えば、アレッシーもA&Mから出されたアルバムは、廃盤のままですね。
一度、SMH-CDで1stと2ndでしたっけ、発売されるアナウンスがユニヴァーサル・レコードからありましたが、今回の一連のリ・イッシューからも外されたみたいですね。
Barnaby ByeがCD化されたWounded Bird Records辺りからリ・イッシューされるかも("Long Time Friends"がリ・イッシューされたように)。
元々のSinglesには恋のマジック・トリック入っていましたっけ?
それって日本盤のアナログのお話ですか?それとも最近リイシューされたCDのお話ですか?私はUS盤アナログだったのでピンと来ていません。
アレッシーがUSで出てもアルバム「WORDS AND MUSIC」の日本盤のボートラに入っていた<GO ALL NIGHT>は追加されないでしょう。この曲はシングルのみでスマッシュ・ヒットもしているのに何故か彼らのアルバムには未収録で埋もれたままです。むしろWounded Bird Recordsからリイシューされてしまうと完全に可能性が絶たれるので、それはナシにして欲しいです。
それって日本盤のアナログのお話ですか?それとも最近リイシューされたCDのお話ですか?私はUS盤アナログだったのでピンと来ていません。
アレッシーがUSで出てもアルバム「WORDS AND MUSIC」の日本盤のボートラに入っていた<GO ALL NIGHT>は追加されないでしょう。この曲はシングルのみでスマッシュ・ヒットもしているのに何故か彼らのアルバムには未収録で埋もれたままです。むしろWounded Bird Recordsからリイシューされてしまうと完全に可能性が絶たれるので、それはナシにして欲しいです。
「恋のマジック・トリック」
調べてみたら、"Singles"に入っている「恋のマジック・トリック」は紙ジャケCD化に伴うボートラでした。
Rupert Holmesについては、5枚組のボックス・セット"Cast Of Characters : The Rupert Holmes Songbook"を既に所有しており、このボックス・セットがあれば、個々のアルバムが無くても音源を聴くことが出来ますが、やはりこうして、個々のアルバムを買ってしまうということは、オリジナル・アルバムにこだわりがあるんでしょうね。
ですから、私みたいな人間は、ダウンロードで音楽を聴くということは一生無いでしょうね。
とにかく現物が無いとダメです!
Alessiですが、Barnaby Byeや"Long Time Friends"のCD化を考えますと、やはりWounded Bird Recordsからのリ・イッシューの可能性が高いと思うのですが。
でも、このWounded Bird Recordsの過去のリ・イッシュー・アルバムを見ると、ボーナス・トラックを追加したものもありましたので、それに期待できるかも?
Rupert Holmesについては、5枚組のボックス・セット"Cast Of Characters : The Rupert Holmes Songbook"を既に所有しており、このボックス・セットがあれば、個々のアルバムが無くても音源を聴くことが出来ますが、やはりこうして、個々のアルバムを買ってしまうということは、オリジナル・アルバムにこだわりがあるんでしょうね。
ですから、私みたいな人間は、ダウンロードで音楽を聴くということは一生無いでしょうね。
とにかく現物が無いとダメです!
Alessiですが、Barnaby Byeや"Long Time Friends"のCD化を考えますと、やはりWounded Bird Recordsからのリ・イッシューの可能性が高いと思うのですが。
でも、このWounded Bird Recordsの過去のリ・イッシュー・アルバムを見ると、ボーナス・トラックを追加したものもありましたので、それに期待できるかも?
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