2011-02-25
Zauber / EST (1991)

ZAUMERの1991年の作品"EST"です。
ZAUMERはイタリアのバンドで、サウンドは、キーボードやピアノを主体とする牧歌的(フォーキー)なプログレッシヴ・ロックを演っております。
イタリアはプログレ王国といって良いほど、プログレのバンドが存在しており、日本でもイタリア産のプログレを熱心に集めているファンも多数いるようです。
私はそういった熱心なプログレ・ファンンではありませんので、プログレといってもメジャーどころしか知りません。
このアルバムは、たまたま市内の中古ショップで900円で売っていたので、ジャケットの雰囲気も良かったので購入した次第です。
プログレのアルバムのジャケット・デザインって、結構そそるものがありますよね。
YESの一連のジャケットを手掛けたRoger Deanとか。
この"EST"なんかも、一目見てプログレのアルバムだと判るようなデザインですし、色がキレイですよね。
中身もかなり良くて、メロディアスですし、日本人に受ける音だと思います。
このバンドは、冒頭にも書きましたとおり、ピアノとキーボードをメインとした牧歌的なサウンドで、メンバーは、Liliana Bodini / lead vocals、Massimo Cavagliato / drums、Mauro Cavagliato / bass, guitar, synthesizers, chorus、Oscar Giordanino / lead vocals, synthesizers, pianoの4人となっております。
ヴォーカルは、Liliana BodiniとOscar Giordaninoの男女2人が執っていて、ギターは、イタリアのスタジオ・ミュージシャンを使用しているようです。
全曲母国語のイタリア語で歌われており、先ず旋律が美しいということと、さすがピアノ・キーボードの音色が素敵です。
収録ナンバーは、
01. Proibito
02. Gennaio
03. Gandalf
04. Auguri
05. Zauber
06. Strade
07. Un giorno migliore
08. Nightmare
09. '81
10. Dicembre
の10曲で、その内4曲はインスト・ナンバーです。
01の出だしのキーボードとこれに絡むベースの音がとてもいかしており、バックのストリングスも美しいですし、雰囲気はかなり良いインスト・ナンバーです。
曲もメロディアスですし、ポップに仕上がっており、1曲目がこういうナンバーだったら、アルバム全体の出来もかなり期待できます。
02もメロディアスで美しいバラード・ナンバーですが、どこかPMF辺りに通じる雰囲気です。
とても素敵な曲です。
03はミディアム・スロウのキーボードとシンセサイザーの音がとても牧歌的な感じの心休まるインスト・ナンバーです。
いいですね、これは。
04はパッショネイトなピアノの音から始まるメロディアスなナンバーです。
ヴォーカルはLiliana Bodiniが担当しており、彼女の声とバックの音がピッタリ合ってます。
05はベースとピアノのコラボで始まるナンバーで、タイトルがバンド名と同じですので、彼らのサウンドを如実に顕したナンバーだと思います。
ベース・キーボード・ドラムス・シンセサイザーとそれぞれのメンバーのプレイがとてもいかしたメロディアスなナンバーです。
06では、Oscar Giordaninoがヴォーカルを執っており、ミディアム・テンポのメロディアスなナンバーに仕上がっております。
07は、前半部分は、ほぼピアノ、キーボード、シンセサイザーだけで演奏されているメロディアスで美しいですが、後半は曲調がガラッと変わり、Liliana Bodiniのヴォーカルをフィーチャーしたポップ・フィーリング溢れた、そんなナンバーです。
08荘厳な感じのキーボードの音色とそれに被さるシンセサイザーとベース、そしてドラムスと、それぞれのパフォーマンスが素晴らしいナンバーです。
09はピアノ、シンセサイザーともにジャジーな感じのフュージョン・タッチに仕上がったナンバーで、とてもいかしてます。
10はギターも大々的にフィーチャーしたハードポップ風のメロディアスなナンバーです。
ムーグ・シンセサイザーの音がとてもカッコ良いです。
ZAUBERの"EST"ですが、とても良く出来たプログレのアルバムです。
たまに良いですね、こんな感じのプログレも。
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