2011-04-27
Brick / Stonehaert (1979)

アメリカ産ファンク・バンド BRICK の1979年の3rdアルバムで、彼らの最高傑作(2番目は次のRay Parker,Jr.プロデュースによる"Summer Heat")の"STONEHEART"です。
プロデュースがエンジニア出身でAORや産業ロックなどのアルバムも多く手掛けているBill Schneeが担当していることや1979年という時代背景もあって、とにかくカッコ良いファンク・アルバムに仕上がっております。
産業ロック風でもあり、フュージョンぽかったりしており、まさにこの辺は、さすがBill Schneeだと言えます。
1曲目の"Brick Intro"は短めのファンキーなインスト・ナンバーで、アルバムの出だしとしては申し分ないナンバーです。
このナンバーを聴いただけで、誰もがこのアルバムに期待を持ってしまうと思いますね。
そして2曲目のタイトル・ナンバー"Stoneheart"は最高にご機嫌な産業ロック風(?)のファンク・ナンバーです。
とにかくベースがビンビンでリード・ギターがもう最高です。
まさにこの音作りはBill Schneeです。
言うことが有りません。
3曲目"By The Moonlight"はカッコ良いギターのカッティングから始まる小気味良いファンク・ナンバーです。
ディスコ・タッチのバックのストリングも含めバックの音が素晴らしいですし、何よりメロディがいかしてます。
まさにアーバン・ファンクのナンバーです。
4曲目"Magic Woman"もベースがビンビンのファンキーなナンバーですが、曲自体はとてもポップに仕上がっております。
ファルセットのコーラスはさすがとしか言いようがないですね。
5曲目"Life Is What You Make It"はミディアム・スロウのメロディアスなナンバーで、これはまさにブラコンAORしたナンバーです。
ファンク・バンドって演奏も素晴らしいですが、コーラス・ワークもまた然りですね。
6曲目"Raise Your Hands"はタイトルどおりのとてもいかしたライト・ファンクのナンバーです。
バックのパフォーマンスもメロディもいかしたメロウなナンバーです。
7曲目"We'll Love"はもうフュージョン・ミュージックの何物でもないですね。
サックスを大々的にフィーチャーしたメロウなフュージョン・インストのナンバーです。
まるでTom Scottのアルバムを聴いているような錯覚に陥ります。
8曲目"Dancin' Man"は小気味良いテンポのポップなファンク・ナンバーです。
リード・ヴォーカルの声が良い雰囲気です。
9曲目"To Me"はバックのフェンダー・ピアノの音色が美しいでメロディアスなバラード・ナンバーです。
以前にも何度も書いておりますが、ファンク・バンドのバラードって、どうしてこんなにも素晴らしいんでしょうね。
ヴォーカルに艶があり、コーラスも最高です。
ラストの10曲目"Rais Your Hands (Single Version)"はCD化に伴うボーナス・トラックです。
今回、この"STONEHEART"のCD化に合わせ、1stの"BRICK"、2ndの"GOOD HIGH"もWounded Bird Recordsからリ・イッシューされ、確かこれで彼らのアルバムが全てCD化された筈です。
これら一連のCD化はとても嬉しかったですね。
あと、The Bar-Kays辺りも全てというか特に"Banging Wall"だけでも良いのでCD化ならないでしょうかね。
とにかく、このBRICKの"STONEHEART"はファンク・ファンばかりではなく、AORファンにもとてもお勧めのアルバムです。
是非、聴いてみましょう。
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