2011-06-22
LANCE JYO / LA-Honolulu-Tokyo (2003)

私もこのレーベルから出されたアルバムは結構な数を持っておりますが、中には興味が湧かない(内容が分りもしないで)アルバムもあり、そんなアルバムはずっとパスした状態でした。
そんな中、購入していないアルバムについて再度見直しをかけたところ、このLANCE JYOのアルバムが浮かび上がりました。
ハワイアンAORって、どこか敬遠していたところがあり、実際、BABADUやLuiなどのアルバムを手に入れたものの、聴いてみると、やはりピンと来なかった、というのが私の印象でした。
ただ、このLANCE JYOのアルバム"LA-Honolulu-Tokyo"には、Jay GraydonやBill CantosあるいはDavid Packが参加しているということで気にはなっていたアルバムでした。
冒頭にも書きましたように同レーベルから出されたアルバムも大部分が廃盤となりレア化している現状を見ますとこのアルバムも近い内にはレア化するだろうということで、ようやく最近になって手に入れました。
ということで、あまり期待していたわけではありませんでしたが、1曲目の"COOL SOUD"を聴いてもうビックリでした。
これは紛れもなく、80年代AOR全盛期のAORサウンドに匹敵するナンバーでした。
Jay Graydonの伸びのあるギター・ソロにBill Cantosの情感豊かなヴォーカル、もう素晴らしいの一言に尽きます。
もうこの1曲でいかれてしまいました。
なお、このナンバーは、タイトルどおりLANCE JYOがCOOL SOUNDの中田氏に捧げたナンバーです。
Jay Graydonのギターを堪能できるのは、この1曲だけですが、他のナンバーでは、Ramon Stagnaroという人がギターを弾いており、これがJay Graydonに負けないくらい良い音を出しているんです。
2曲目の"Carousel"はそのRamonのギターのトーンとバックの女性コーラスがいかしたメロディアスなAORナンバーで、これの出来もかなり良いです。
3曲目の"Destiny"はモロにDavid Fosterしたピアノが美しいメロディアスなバラードに仕上がっており、これも「まる」です。
4曲目の"Your Best To Me"もミディアム・スロウのメロディアスなバラード・ナンバーです。
5曲目の"Who's Fooling Who"はDarla Short-Pestanaという女性シンガーをフィーチャーしたメロディアスなバラード・ナンバーですが、彼女の声としっとり感が堪らないナンバーです。
6曲目の"Until I Found You"はMichael Ruffのヴォーカルによるアコースティカルなバラード・ナンバーです。
7曲目の"If You Believe"は再びBill Cantosのヴォーカルによる、これまたDavid Fosterスタイルのメロディアスで良く出来たAORナンバーです。
8曲目の"Ariel"はJeff Pescettoのヴォーカルによる「ほんわか」な感じが漂う軽快なナンバーで、これまた、良く出来たAOR作品です。
9曲目の"Every Step Of The Way"はDavid Packがヴォーカルを務めておりますが、これもバックのピアノやフェンダー・ローズの音が美しいDavid Fosterスタイルのバラード・ナンバーです。
10曲目の"Diamond - acoustic version"はMichael Ruffのヴォーカルによるアコースティカルなバラード・ナンバーです。
ラストの11曲目"Edge Of Forever"もメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
このLANCE JYOの"LA-Honolulu-Tokyo"、とても良く出来たAORアルバムです。
既に多くのAORファンの方が耳にしていると思いますが、未だ聴いていない方は必聴のアルバムです。
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