2011-08-07
THE PARKER BROTHERS / THE PARKER BROTHERS (1981)

「ピッツバーグのスティーリー・ダン? 黒いドゥービー? 81年にインディー・レーベルからリリースされた、AOR風ソウル・アルバムの隠れた傑作。 世界初CD化。」と帯に書かれております。
「Steel City Soul ~鉄の街のソウル」と自らのことを呼んでいたそうで、鉄鋼業の街であるピッツバーグで結成された白人と黒人の混成の6人組バンド。
黒いドゥービー・ブラザーズという異名のとおり、ウエスト・コースト風の都会的なAOR・ソウルを聴かせてくれるとても良く出来たアルバムです。
収録ナンバーは、
1. I Don’t Want To Make Believe (D. LaRue, R. Blakemoore)
2. Roller Dancin’ (Armand DeGenova, Frank Benedict)
3. Lady Day (Kenny Blake)
4. Singapore Sling (Armand DeGenova)
5. Playing With My Emotions (Wm. Gaye)
6. Why (Paul Richmond)
7. Loving Feeling (Frank Benedict)
8. Walking Alone At Night (Phill Buehelli)
の8曲となっております。
1曲目からまさにAORしたナンバーで、アレンジ、コーラス、バックのパフォーマンス、どれをとっても一級品です。
コーラス・ワークなんかMichael McDonald在籍時のThe Doobie Brothers風ですが、The Doobie Brothersよりもいかしているかも。
02の軽くファンキーしたパフォーマンスが最高にいかしたナンバーで、ヴォーカルも素晴らしいです。
03はメロディアスなミディアム・テンポのナンバーですが、これまた本当に良く出来たAOR・ソウルのナンバーです。
04もライト・ファンクしたインスト・ナンバーですが、これがまた良く出来たフュージョン・ナンバーなんですね。
ホーン類もギター、ベース、ドラムス、全てのパフォーマンスが素晴らしいです。
05はポップなナンバーですが、途中のギター・ソロはとてもカッコ良いです。
06なんか聴くと、思わずニンマリしてしまいます。
当時のAORの息吹をそのまんま形にしたようなナンバーで、もう云う事ないです。
07はミディアム・スロウのメロディアスなバラード・ナンバーで、ソウルフルなヴォーカルが堪りません。
08はテンポの良いメロディアスなAORナンバーです。
最近、こういった80年代AORの音源が「隠れた名盤」ということでリ・イッシューされており、どれも聴いてみましたが、私的にはイマイチなものばかりでした。
ところが、このTHE PARKER BROTHERSは本物です。
このアルバムこそ、「隠れた名盤」に相応しいものだと思います。
これを聴かずして、AORフリークとは名乗れないでしょう。
聞くところによると、1stプレスはすぐに完売し、再プレスされたようですが、Amazonを覗くと、すでにレア化しているようです。
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コメント
ウチのYouTube上のチャンネルをリンクして下さって感謝です。今後も何かありましたら使って下さい。宜しくお願いします。ちなみにコレらはアナログ音源がソースですのであしからず。
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