2011-11-23
Steeplechase / Steeplechase (1981)

私は10年近く前に、バーゲン・セールで仕入れたものですが、それまでは全く知らないバンドでした。
先ず、このフロント・ジャケだけを見たら、おそらく、このCDを購入することは無かったと思います。
購入のきっかけは、裏ジャケットに写るバンド・メンバーの写真と価格が500円だったからです。
あまり期待もせずにプレイヤーにCDを入れましたが、流れてきた音を聴いてビックリ。
このジャケットとサウンドの落差に驚いてしまいました。
流れてくる音は極上の産業ロックじゃありませんか。
1981年に発表されたということですから、この手の産業ロックが脚光を浴びていた時期で、いわゆるTOTOフォロワーが巷に溢れていた頃でしたので、おそらくその中に埋もれてしまったバンドだったのだと思います。
このアルバムは彼らのオリジナル・アルバムにボーナス・トラックを7曲(10曲目以降)を追加して1997年にリ・イッシューされたものです。
曲の出来にバラツキがありますが、全体としては、かなりいけると思います。
1曲目の"Only You Love Only Me"は、Joe Lamenteのハイトーン・ヴォーカルがとてもカッコ良いメロディアスな産業ロック・ナンバーです。
このアルバムの一押しで、とてもご機嫌なナンバーでお薦めの1曲です。
2曲目の"Shangri-La"前奏のドラムスとギターの絡みがカッコ良いロック・ナンバーです。
この曲もお薦めのナンバーです。
3曲目の"Don't Go"はメロディアスなパワーのあるバラード・ナンバーで、Joe Lamenteの伸びのあるヴォーカルがとてもいかしてます。
4曲目の"Move On"、5曲目の"My Mind's Made Up"は産業ロック然としたいかしたナンバーです。
メロディもいけてます。
Joe Lamenteのヴォーカルはかなり上手いです。
8曲目の"Find Your Way Home"も産業ロックしたナンバーで、バックのギターとキーボードがかなりいかしてます。
メロディもそこそこです。
10曲目以降は、ヴォーカリストが替わり、Matthew Hillが担当してますが、こちらの歌もかなり上手いです。
また、サウンドも若干変化し、エレポップ化してますが、音はまさに産業ロックです。
10曲目の"Hard To Believe"は曲の出来も良く、お薦めです。
13曲目の"Tell Me"はメロディアスなバラード・ナンバーで、これぞ産業ロックのバラードといった感じの曲で、かなりお薦めです。
14曲目以降は、ライヴ・レコーディングされたナンバーで、音はあまり良くありませんが、曲を聴く限りでは、このSTEEPLECHASEというバンドは優れたライヴ・バンドだということがわかります。
それにしても、この中身とアルバム・ジャケットの落差はなんでしょうか?
このジャケット・デザインでとても損してると思います。
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