2012-09-06
The Bliss Band / Dinner With Raoul (1978)

この2ndもCD化の要望が強く、ソニー・レコードから紙ジャケットでCD化されたものの、こちらも今じゃレア盤となっております。
で、サウンドはといいますと、これは、モロ STEELY DAN じゃないの、といった感じです。
まあ、AORのアルバムとしては、2ndの方がかなり優れている("Chicago"は、AORの名作です)と思いますが、これはこれで、なかなかカッコ良いアルバムだと思います。
The Bliss Bandはイギリス出身のバンドですが、2ndの"NEON SMILES"は、イギリス的湿り気を充分感じさせるアルバムでしたが、このアルバムはとてもアメリカナイズされたアルバムだと思いますね。
1曲目の"Rio"は、ヴォーカル、ピアノがモロDonald Fagenしています。
曲の出来は良く、このアルバムの中でもお薦めの1曲です。
2曲目の"Over The Hill"は、そのまんま Steely Dan ですが、メロディアスなナンバーで、一押しです。
3曲目の"Slipaway"では、Michael McDonaldのバッキング・ヴォーカルが聴けます。
結構メロディアスなナンバーです。
4曲目の"Don't Do Me Any Favours"も1曲目同様、かなり STEELY DAN したナンバーです。
これだけそっくりだと、もう何もいうことはありませんね。
ただただ脱帽です。
5曲目の"On The Highway"はかなりファンキーなナンバーで、Phil Palmerのギター・ソロがいかしたかなりカッコ良い曲です。
これもお薦めの1曲です。
Phil Palmerは知名度はあまり高くないですが、Eric Claptonのバックを務めたり、Carlos Rios的な職人肌のギタリストです。
6曲目の"Right Place, Right Time"も STEELY DAN したナンバーです。
ここでも、Phil Palmerのギターがカッコ良いです。
7曲目の"Stay A Little Longer"でも、Phil Palmer とても良いです。
この曲でもMichael McDonaldのバッキング・ヴォーカルが聴けます。
8曲目の"Here Goes"ですが、このSTEELY DAN的な音って、Paul BlissがDonald Fagenを相当敬愛しているのか、それともプロデューサーのJeff BaxterがSTEELY DANを敬愛しているのか、そのどちらかもしれませんが、音の作り方がモロです。
9曲目の"Whatever Happened"もSTEELY DANを彷彿するサウンドとなっております。
Paul BlissもDonal Fagenしています。
この曲でも、Phil Palmerのギター・ソロはカッコ良いです。
ラストの10曲目の"Take If You Need It"はロックした曲で、ここでもPhil Palmerの職人的なギターが良いですね。
既に廃盤でAmazonでは、中古が5,600円もしていますが、私のお店には4,000円ですので、ご興味のある方は是非どうぞ。
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