2013-07-24
ALESSI BROTHERS / BEST (1998)

そういうことで、本日は、ALESSI BROTHERSのベスト・アルバムを紹介いたします。
ALESSI BROTHERSはニューヨーク出身のビリーとボビーによる双児のポップ・デュオで、ロック・ミュージカル『ヘアー』出演後、Peppy CastroらとBarnaby Byeを結成し、1973年には"Room To Grow"を、翌年に"Touch"の2枚のアルバムをアトランティックに残し解散しましたが、最近は、オリジナル・メンバーで再結成し、2008年に"Thrice Upon A Time"を発表しておりますし、同時並行でALESSI BROTHERSも再結成させ活動を行っております。
ALESSI BROTHERSは1975年にA&Mと契約し、翌年5th DemensionやAssociationを手がけた名将Bones Howeのプロデュースによる"Alessi"でレコード・デビューしました。
洗練されたポップ・センスとソングライターとしての才能を感じさせる傑作でしたが、アメリカでは、なぜか不発に終わりますが、"Oh Lori"が全英チャート7位にランクされるヒットを記録しております。
その後、1977年に2ndアルバム"All For A Reason"を発表し、タイトル・ナンバーが日本でもヒットし、来日公演を行なうほど、人気を集めました。
1978年には3rdアルバム"Driftin"を発表し、このアルバムには、Lee Ritenour、Wah Wah Watson、Ed Greene、Steve Porcaroなどのウエスト・コーストのトップ・ ミュージシャンが参加しており、当時、アメリカ進出を目論んでいたピンク・レデイが"Dancing In The Halls Of Love"をカヴァーしたのは有名な話となっています。
翌年には、4thアルバムの"Words And Music"を発表しますが、当時はディスコ・ミュージックが持て囃されていたということもあり、このアルバムもその方向に走ってしまい、Nick DeCaroがプロデュースした作品ながら、出来はいま一つといった内容でした。
1982年には心機一転して、それまでのA&Mレコードを離れ、Quincy Jonesが主催するQuest Recordsに移籍し、"Long Time Friends"を発表しました。
プロデュースは、当時飛ぶ鳥の勢いだったAORアーティストChristopher Crossが担当し、このアルバムに収められている"Put Away Your Love"が全米71位にランクインし、ようやく本国で認められるアーティストとなりました。
その後活動を停止していましたが、2003年に"Hello Everyone"を、2007年には"Just Like That"発表し健在ぶりを示しております。
本日紹介いたします、"BEST"は1998年に発表されたALESSI BROTHERSの日本編集によるベスト・アルバムで、A&Mレーベルの4枚のアルバムからセレクトされています。
A&M時代は冒頭でも書きましたが、本国アメリカでのヒットを無く、1stアルバムからシングル・カットされた1曲目の"Oh Lori"が全英7位にランクインという結果で、本国よりイギリスやこの日本での方が有名でした。
ALESSI BROTHERSは現在でも活動をしていますが、今の、活動の拠点をイギリスに置いているようですし、彼らのオフィシャル・サイトを覗くと、日本語でも見れるようになっております。
まあ、この日本語を見ると直訳ということで、笑ってしまいますが。
全20曲を収録しており、彼らの代表的なナンバーはほぼ全て収められておりますので、入門編としてはもってこいの内容となっております。
私としては、8曲目の"All For A Reason"にとどめを刺すといった感じでしょうか。
このナンバーは、本当に良く出来たメロディアスなAORナンバーで、もういうことがありません。
あと、10曲目の"London"、これもALESSI BROTHERの中では忘れてはならないナンバーですね。
また、このアルバムには、オリジナル・アルバム未収録のシングルB面のナンバーが収められております。
それが、17曲目の"Go All Night"で、18曲目"I Wish That I Was Making Love (To You Tonight)"とカプリングで出されたナンバーです。
Alessiらしさが出たポップなナンバーです。
収録ナンバーは、
01 Oh Lori 03:22
02 Sad Songs 03:43
03 Seabird 03:08
04 Don't Hold Back 03:51
05 You Can Have It Back 03:02
06 Joanna 02:29
07 Have To Be In Love 02:53
08 All For A Reason 03:53
09 Love To Have Your Love 03:28
10 London 03:59
11 Avalon 03:21
12 Driftin' 03:13
13 Just Can't Stop It 02:50
14 Dancing In The Halls Of Love 03:36
15 Hot Fun In The Summertime 04:07
16 Gimme Some Lovin' 03:31
17 Go All Night 03:51
18 I Wish That I Was Making Love (To You Tonight) 03:30
19 Big Deal (Live Without You) 02:16
20 Farewell 01:53
となっております。
このベスト・アルバムは既に廃盤となっており、若干レア化しておりますが、私のお店に置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
また、紙ジャケでリ・イッシーされたアルバムも何枚かお店に在庫がございます。
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