2020-05-06
GRAF / GRAF (1981)

紹介するアルバムは、1981年にCBS Inc.から発表されたGRAFの唯一作です。
この時代(70年代末期から80年代初頭)、CBSレコードには目が離せませんでした。この当時のメジャー・レーベルはCBSに限らず新人アーティストの発掘に力を入れていたと思います。
特にCBSは優れた新人を沢山擁しておりました。例えば、後にCD化となったTRICKSTERやカナダのSTRAIGHT LINESなどの産業ロック系のバンドなんかがそうでした。
しかしながら最もCD化して欲しいSTREEKは未だですが。、
そして、彼等のアルバムに共通するものがありました。それは、CBSのカタログ・ナンバーは当時はJCとかJZとかのイニシャルで始まっておりましたが、新人アーティストについては、そのイニシャルの前にNがついておりました。
今回紹介しますGRAFのアルバムもカタログ・ナンバーはNJC-67053と頭にNが付いています。
ということで、当時は、このカタログ・ナンバーやジャケット、プロデューサーなんかを見て、アルバムを購入しておりました。
このGRAFですが、AORっぽいサウンドももちろん持っておりますが、基本的にはプログレハードというか産業ロックに括られるバンドだと思います、当時の産業ロックの強力バンドBALANCEに通じるものがありますが、このGRAFの方がよりAORっぽいと思います。
A面1曲目の"Baby's Gone Home"はプログレ的なアプローチのナンバーですが、メロディアスで十分AORとしても通じるナンバーです。
2曲目の"Come To My Arms"はこのアルバムの中で最もお薦めのナンバーで、これぞ産業ロックといったナンバーです。キーボードとギターの音が最高で、メロディアス度も抜群です。産業ロックやAORファンには是非聴いていただきたいナンバーだと思います。
3曲目の"Haydee"はメロディアスなナンバーで、モロAORしたナンバーです。
4曲目の"Lovin' You Ain't Easy"はこのアルバムの中でも結構ハードなナンバーです。でも、アレンジがイマイチかも。
B面の1曲目"Wayward Sons"は最もプログレハードしたナンバーで、ヴォーカルも結構力強いです。ギター・ソロなどバックの演奏はご機嫌です。
2曲目の"Pork Chop"はインスト・ナンバーです。このナンバーはバックのヴァイオリンなどサウンドはKANSAS的なアメリカン・プログレハードといった趣のナンバーとなっております。この曲を聴いて思うことは、GRAFの演奏力の高さですね。かなりイイ線いってます。
3曲目の"Summer's End"は完全にプログレしたナンバーです。この辺のアプローチは欧州のプログレッシヴ・ロックといった感じです。
ラスト・ナンバーの4曲目"You"は再び産業ロックしたナンバーです。
Graf (1981) (8 tracks) 41:04
Side A 20:15
01 Baby's Gone Home 06:12
02 Come To My Arms 05:15
03 Haydee 04:03
04 Lovin' You Ain't Easy 04:45
Side B 20:49
01 Wayward Sons 04:15
02 Pork Chop 05:41
03 Summer's End 04:52
04 You 06:01
1981
Vocals : Frank Pellino, Peter Tokar
Drums : Jose Ortiz
Bass : Tim Graziano
Guitars : Frank Pellino
Keyboards : Peter Tokar
Studio: Minot Sound Studio
Producer: Steve Katz
このGRAFにしても、STREEKにしても、当時もマイナーな存在でしたので、CD化は難しいかも知れませんが、私としては、是非、リマスターされたCDで聴きたいと思っております。
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