2020-05-16
Richard Tee / Strokin' (1978)

このアルバムは、Richardのファースト・ソロで、Stuffで乗りに乗ってた時期の1979年に出したもので、バックの面々も常にRichardとセッションしていた気心が知れたメンバーで固められており、中身が悪いはずはありません。
1曲目の"First Love"からRichardのあの跳ねたピアノがたまりません。とてもファンキーでご機嫌なナンバーです。Tom Scottのファンキーなサックス・ソロも楽しめます。
2曲目の"Every Day"では、Richard Teeのヴォーカルが聴けるメロディアスなナンバーです。ミディアム・スロウ・テンポの曲で、ここでのRichardは滑らかにすべるようなピアノが最高で、全曲お薦めですが、この曲は特にお薦めの1曲です。
3曲目でタイトル・ナンバーの"Strokin'"は、Richardのオリジナル・ナンバーで、1曲目同様に、Richardの弾むピアノが最高にいかしてます。もう、言うこと無しの曲です。ここでのSteve Gaddの引き締まったドラムスも最高ですし、Michael Breckerのサックス・ソロもたまらないです。
4曲目の"I Wanted It Too"は、Ralph MacDonaldの曲では、Moogっぽい音とFender Rhodesでのファンキーさがたまらなく、また、ギタリストとしても超有名な、Hugh McCrackenのハーモニカ・ソロがご機嫌です。Steve GaddのタイトなドラムスとRalph MacDonaldのパーカッションも最高です。
5曲目の"Virginia Sunday"は、あのStuffのメロディアスな名曲"And Here You Are"に匹敵するほどのバラード・ナンバーです。この曲で、思うことは、本当に、RichardのFender Rhodesの美しさは、もうたまらないということですね。また、この曲では、Tom Scottのリリコン・ソロを聴けます。
6曲目の"Jesus Children Of America"はStevie Wonderのオリジナルですが、曲全体としてとてもファンキーで、Eric Galeのエフェクトのかかったギター・ソロがカッコ良い曲となっています。あと、Brecker Brotherを中心とした厚みのあるホーンセクションが魅力的な曲となっております。
ラストの"Take The A-Train"は、Duke Ellingtonでお馴染みのなジャズ・ナンバーですが、この曲でもRichardの跳ねたピアノにSteve Gaddのタイトなドラムスが絡んで、最高にご機嫌なナンバーとなっております。
Richard Teeを初めて知ったのは、George Harrisonの"Thirty Three & 1/3"で、です。その時から、この跳ねるようなピアノの音がたまらく好きでした。そして、Stuffを聴くようになってからは、完全に虜となってしまいました。
Richard Teeのピアノの音色は、おそらく他の人にはだすことが出来ないでしょうね。本当に魅力的なピアニストです。
Richardは1993年に他界してしまいました。もうこんなにも素晴らしいピアノを聴けなくなったことは、とても残念なことだと思います。
Strokin' (1978) (7 tracks) 35:52
01 First Love 04:57
02 Every Day 05:27
03 Strokin' 05:23
04 I Wanted it Too 05:04
05 Virgina Sunday 05:32
06 Jesus Children of America 04:46
07 Take The "A" Train 04:43
Richard Tee : Keyboards, Vocals
Eric Gale : Guitars
Steve Gadd : Drums
Chuck Rainey : Bass
Ralph MacDonald : Percussion
Hugh McCracken : Harmonica
Michael Brecker : Saxophone
Tom Scott : Lyricon, Saxophone
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