2020-08-11
Horii Katsumi Project (堀井勝美プロジェクト) / Summer's (1990)

堀井勝美は、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサーとして有名な人で、過去にNHKの番組などのテーマ音楽を数多く手がけておりますが、BGMビクターから出されたアルバムが特に支持が多いようです。楽器のプレイヤーではありませんが、最高のサウンド・クリエーターで、いわゆるフュージョン・タッチのサウンドが魅力的なところが受けているのだと思います。
また、彼のアルバムは鈴木英人のイラストによるジャケットは有名ですね。鈴木英人のイラストには季節感が良く表れており、部屋に飾ってもご機嫌なイラストばかりです。
もちろんご紹介するこのアルバムも鈴木英人のイラストによるアルバムで、タイトルもそのものズバリの"Summer's"で、このプロジェクトの6枚目のアルバムです。
Summer's (1990) (9 tracks) 45:46
01 Summer's 05:20
02 Green 04:55
03 Walking On Air 05:11
04 Just Newly Born !! 05:13
05 Wild Night (Guitar Version) 04:46
06 Lucky Rascal 05:17
07 Vanity Fair 05:02
08 Wild Night (Sax Version) 04:42
09 Alone At Last, For This Summer 05:20
石川雅春 : Drums
青木智仁 : Bass
梶原 順 : Guitars
難波 正司 : Keyboards
本田雅人 : Alto Saxophone
Tim Graham : Bass
Brandon Fields : Soprano Saxophone
Russ Freeman : Guitars
難波弘之 : Keyboards
Buzz Feiten : Guitars
八木のぶお : Jazz Harp
森山 良 : Keyboards
土岐英史 : Alto & Soprano Saxophone
Gerald Albright : Alto Saxophone
Producer: Katsumi Horii
01のタイトル・ナンバーの"Summer's"はギターをメインに添えた曲で、高中したモロ夏を感じさせる軽快なナンバーでかなりお薦めです。
02の"Green"は、サックスメインのしっとりしたナンバーです。この曲でのサックス・プレイは、Brandon Fieldsが担当してます。とてもメロディアスなナンバーです。また、この曲は、NHKの連続テレビ小説「凛々と」のテーマ曲としても使われました。
03の"Walking On Air"は、Russ Freemanのアコースティック・ギターがいかした曲で、夏向けのFusionサウンドです。メロディもいかしてます。
04の"Just Newly Born!!"でも、Brandon Fieldsのサックス・プレイをメインに置いた曲となっており、2曲目同様しっとりしたナンバーです。
05の"Wild Night (Guitar Version)"は、Guitar Versionというくらいですので、ギターが最高にご機嫌の1曲です。ギタリストは、あのBuzz Feitenです。結構堅めの音で、彼の音としてはちょっと珍しいかも。曲全体も、FusionというよりかなりRockした音となっており、私は好きです。
06の"Lucky Rascal"が、Jazz Harpをメインとした曲です。ハープ奏者は「八木のぶお」という人で、私は存じ上げませんが、かなり良い音を出しております。
07の"Vanity Fair"は、土岐英史のサックス・プレイをメインに添えた曲で、外国人プレイヤーに全く引けをとっていません。バックの石川雅春のドラムスもご機嫌です。
08の"Wild Night (Sax Version"は05のSax Versionで、サックス・プレイはGerald Albrightが担当しております。ここでもバックのギターはBuzz Feitenです。こちらの方は05と違いまさにFusionミュージックといったところでしょうか。でも、音はかなりファンキーです。このサウンドも良いですが、まあ、私としては、エレキ・ギターの音色の方が断然好きということもありますし、また、ロックしているよいうことで05に軍配を上げますが。
ラストの09の"Alone At Last, For This Summer"はバラード・ナンバーで、このアルバムの中で一番メロディアスな曲です。この曲でも、土岐英史のサックス・プレイがメインとなっておりますが、Kenny Gっぽい繊細なソプラノ・サックスの音がたまらないですね。
あと、個人的には、バックで難波弘之がキーボードをプレイしていることがうれしいことと石川雅春が全曲でドラムを叩いていますが、これがとてもカッコ良くてご機嫌ですね。
彼のアルバムはどのアルバムもほぼレア・アイテムになっているので、見つけるのが結構難しいし、値も張りますが、FUSIONファンの方には、是非、聴いていただきたいと思います。
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