2020-10-13
BARRY CROCKER / NO REGRETS (1977)

先日このブログで、COOL SOUNDからRON DANTEとJOLLIS & SIMONEのアルバムが10/23にCD化されると書きましたが、本日紹介のBARRY CROCKERの「NO REGRETS」は、それらに先駆けて発表されたアルバムです。ただし、このアルバム、発売は通信販売のみで、それも1,000枚限定盤です。
そしてこのアルバム、Jay Graydonが初めてプロデュースを手掛けた作品です。
COOL SOUNDからのインフォメーションでは、「バリー・クロッカーは1935年11月4日、オーストラリアのヴィクトリア州ジーロングの生まれ。1950年代からテレビのパーソナリティー、俳優、そしてシンガーとして活躍。1973年に発表したアルバム『Music Makes My Day』にはブレイク直前のオリヴィア・ニュートン・ジョンもコーラスで参加。オーストラリア全土でスマッシュ・ヒットを記録した。
そんな彼が同じオーストラリア生まれのプロデューサー、ミュージシャンであるジョン・ファーラーに、『アメリカでアルバムを作りたい。誰かプロデューサーを紹介してほしい』と相談。ファーラーと言えばオリヴィア・ニュートン・ジョンのプロデューサーとして既に確固たる地位を築いていたが、そのオリヴィアのレコーディングでよく起用していたジェイ・グレイドンにその話を振る。当時のジェイは、すでに自分はただのスタジオ・ミュージシャンでは終わらない、1日も早くプロデューサーになる! と強く頭に描いていた頃だ。それは彼を起用するプロデューサーの大半が自分自身より音楽的に優れていないことに対するジレンマもあったが、この1年前(1976年)にデヴィッド・フォスターがジェイ・P・モーガンのアルバムを全編プロデュースし、そこに参加したジェイが大きな刺激を受けたこと、それも大きな理由のひとつになっている。そしてジェイはそのプロデュースの話を引き受けるのだった。
その後のジェイの仕事から考えるとアルバム制作のバジェットはかなり低く、それゆえ、ジェイはそのプロダクションに決して満足することはなかった。しかも、1977年と言えば、ジェイがスティーリー・ダン<Peg>のソロを弾いたり、セッションマンとしての売れっ子ぶりが頂点に達した年だ。毎日スタジオの掛け持ちは当たり前。1週間に28セッションこなしたこともあったという。ジェイの記憶によると、普段は仕事を入れない土日を使ってこのアルバムを録音したのではなかっただろうか?とのことで、その後のジェイのプロデュース作品のように十分な時間を掛けることは出来ず、そんなことから、今まではこのアルバムの内容には極力触れずに来た。しかし今回、改めてその音源を自身のスタジオで試聴。自分が考えていたよりもずっと良い出来で、それまでは『ほとんど覚えていない..』と語っていたレコーディングの様子が少しずつ蘇ってくるのだった。レコーディングではラリー・カールトンのスタジオも使用。この後、いろいろなシンガーに歌われるジェイ&フォスターの共作曲<Throw A Little Bit Of Love My Way>、ジェイがクロッカーと共作し後のJ a Rにも通じるムードの<Moonbeams>、そしてジェイのギター・ソロが堪能出来る<Lady Of The Night>など、MOR寄りのAORサウンドが全編で楽しめる。」とあります。
全編にわたり、Jay Graydonのギター・ソロが楽しめるアルバムで、期待以上の内容です。
BARRY CROCKER / NO REGRETS
All Guitars, Synthesizers:Jay Graydon
All Background Vocals:Barry Crocker
01. Love Is(Anthony Bygraves - David Reilly)
Keyboards:Greg Mathieson Bass:Dave McDaniel Drums:Carlos Vega Percussions : Steve Forman
02. Throw A Little Bit Of Love My Way(Jay Graydon - David Foster - Harry Garfield)
Keyboards:Greg Mathieson Bass:Jay Graydon Drums:Carlos Vega Percussions : Steve Forman
03. Moonbeams(Jay Graydon - Barry Crocker - Harry Garfield)
Keyboards:Greg Mathieson Bass:Dave Parlato Drums:Willie Ornelas Percussions : Steve Forman
04. Lady Of The Night(Barry Crocker)
Keyboards : Greg Mathieson Bass:Dave McDaniel Drums:Willie Ornelas Percussions : Steve Forman
05. Sweet Alibis(Carole Bayer Sager - Marvin Hamlisch)
Keyboards:Greg Mathieson Bass:Dave Parlato Drums:Willie Ornelas Percussions : Steve Forman
06. I’d Rather Leave While I’m In Love(Peter Allen - Carole Bayer Sager)
Keyboards:Greg Mathieson Bass:Dave Parlato Drums:Willie Ornelas Percussions : Steve Forman
07. On And On(Stephen Bishop)
Keyboards:Greg Mathieson Bass:Dave Parlato Drums:Willie Ornelas Percussions : Steve Forman
08. No Regrets(Barry Crocker)
Keyboards:Greg Mathieson Bass:Dave McDaniel Drums:Carlos Vega Percussions : Steve Forman
09. If Only I’d Known(Barry Crocker)
Keyboards:Greg Mathieson Bass:Dave McDaniel Drums:Carlos Vega Percussions : Steve Forman
10. Be Good To You(Barry Crocker)
Keyboards:Greg Mathieson Bass:Mike Porcaro Drums:Willie Ornelas Percussions : Steve Forman
11. The Grass Was Always Greener(Barry Crocker)
Keyboards:Greg Mathieson Bass:Mike Porcaro Drums:Willie Ornelas Percussions : Steve Forman
どのナンバーもメロディアスなMOR、AORナンバーですが、Jay Graydonのギター・ソロが堪能できる01、Jay Graydonの「Past To Present - The 70s」にも収録されていた02(曲自体がとても良いので誰が歌っても名曲ですが、このナンバーはCory Wellsのヴァージョンが一番)、03もとても良く出来たAORナンバー、その後のGraydon - Fosterサウンドを思わせるバラードの05、Stephen Bishopのカヴァー07もオリジナルには敵わないけど良く出来てます、とAORアルバムとしても申し分の無い強力な1枚です。
興味がある方はCOOL SOUNDへGO!!
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コメント
ブログを読みましたのでお礼までに!
訪問させていただきました。
Re: タイトルなし
ご訪問ありがとうございます。
Re: タイトルなし
再度のご訪問ありがとうございます。
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