2007-08-16
The Bliss Band / Neon Smiles (1979)

発売当時アナログを購入して、"Chicago"を聴いた時の感動も思い出します。
当時はAOR全盛期で、1stさえ出ていたことすら知りませんでしたが、ジャケットを見て即買いでしたね。
バンドへの知識もなく、産業ロック系の音を期待しておりましたが、これが英国的湿り気を帯びた極上のAORでした。
先ず英国産のバンドということにビックリしましたが、そういった湿り気があるもののアメリカナイズされたサウンドが気に入りました。
1stでは、モロSteely Dan的な音作りでしたが、この2ndは数曲はそんな感じもするナンバーが収録されておりますが、ほぼそういった感じは払拭されております。
このアルバムで、Paul Blissを知り、Phil Palmerを知ることとなりますが、Phil Palmerはその後もセッション・ギタリストとしていろいろなアルバムに参加しております。
1曲目の"Stagefright"は若干ハードな産業ロック風のナンバーで、アナログに針を落とした時、あー、やっぱり買って良かったアルバムだったと安心しました。
2曲目の"How Do I Survive?"は一転してAOR調のメロディアスなナンバーです。
なお、このナンバーは、1980年にAmy Hollandがカヴァーして全米第22位のヒットとなりました。
また、England Dan Sealsも1980年のアルバム"Stones"でカヴァーしております。
AORファンには、このAMYのヴァージョンの方が有名かも。
3曲目の"Hollywood"は、1stを思い起こさせるSteely Dan風のナンバーとなっております。
途中のPhil Palmerのギター・ソロはカッコ良いです。
4曲目の"Someone Else's Eyes"はメロディアスなバラード・ナンバーで、ピアノをバックに歌うPaul Blissのヴォーカルが光っております。
5曲目の"Doctor"はアメリカン・ロックしたアップ・テンポのナンバーです。
6曲目の"Chicago"はこのアルバムのエポック・メイキングのナンバーです。
この曲を初めて聴いた時は鳥肌モノでしたね。
曲の出だしのPhil Palmerのギターの音でもう参ってしまいます。
メロディも最高のAORナンバーです。
この1曲だけでもお釣りがきます。
それにしてもPhil Palmerの繊細なトーンには脱帽です。
7曲目の"We Never Had It So Good"はエキサイティングなロック・ナンバーです。
8曲目の"If It Takes Until Forever"はインストのバラード・ナンバーです。
Phil Palmerのアコースティックとエレクトリックのギターを大々的にフィーチャーしたナンバーで、ドラマテョックですらあります。
9曲目の"Something About You"は産業ロック仕立てのナンバーです。
バックの音がどことなくSupertrampの"Breakfast In America"風です。
ラスト・ナンバーの10曲目"That's The Way That It Is"はこのThe Bliss BandヴァージョンよりもオランダのAOR・ハードポップ・バンドThe Presidentsのカヴァーの方が有名かも。
メロディアスな産業ロックしたナンバーで、"Chicago"の次くらいに出来が良いナンバーですね。
このアルバム、ソニーの「洋楽秘宝館」からのCD化でしたが、最近は、海外でもリ・イッシュー専門のレーベルが出来るなど、この「洋楽秘宝館」からは何年もアルバムが出ておりません。
この日本でもVivid Soundが再発に力を入れておりますが、CBSの過去の音源にも沢山CD化して欲しいものがありますので、「洋楽秘宝館」から沢山のCDを出して欲しいですね。
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コメント
そうです。
最近は、発売後2年も経てば、すぐ廃盤状態です。
特に過去の音源のCD化は殆どがファースト・プレスでお終いですので、買おうと思った時に買わないと手に入れることが出来なくなることが多いです。
私もそれで何度失敗したか。
海外(ヨーロッパが多い)だけで、リ・イッシューされる音源も最近は多いので、今では、海外のネット・ショップも結構くまなくチェックしております。
とにかくいくらお金があっても足りないぐらいです。
あと、このBliss Bandですが、こちらの中古ショップにはあるかも知れませんので、チェックしてみますね。
最近は、発売後2年も経てば、すぐ廃盤状態です。
特に過去の音源のCD化は殆どがファースト・プレスでお終いですので、買おうと思った時に買わないと手に入れることが出来なくなることが多いです。
私もそれで何度失敗したか。
海外(ヨーロッパが多い)だけで、リ・イッシューされる音源も最近は多いので、今では、海外のネット・ショップも結構くまなくチェックしております。
とにかくいくらお金があっても足りないぐらいです。
あと、このBliss Bandですが、こちらの中古ショップにはあるかも知れませんので、チェックしてみますね。
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買うの忘れてた……
どこでこの人のことを知ったのか覚えていませんが、このTHE BLISS BANDの作品を「チェック対象」にしたことだけは間違いありません。が、その後手に入れることなく時間が経ってしまいました。
……というか、最近「紙ジャケットで限定発売」っていうの、とんでもなく多くありませんか?
すぐに入手困難CDになってしまうし、そもそも紙ジャケットは扱いづらくて大嫌いだし、何とかして欲しいです……。
今回の件に関しては、仕方がないからデビュー作を注文して我慢しておきます……はぁ。