2007-08-25
The Orchstra / No Rewind (2005)

他のメンバーを見ますと、Louis Clark (Conductor, Key) 、Eric Troyer (Key,Vo)、Parthenon Huxley (G,Vo)、Gordon Townsend (Dr)という布陣で、Richard Tandyは参加しておりませんが、Electric Light Orchestra Part II といったところでしょうか。
元々、Electric Light Orchestra はJeff Lynne が主役のバンドですが、"A New World Record"以前までは、ヴァイオリンやヴィオラといった管弦楽器などの音がかなり重要な位置を占めていました。
その奏者が Mik Kaminski その人です。
そういう意味では、このThe Orchestaのサウンドは"A New World Record"以前のE.L.O.に近いかも。
メロディ・メーカーとしてのJeff Lynneが偉大でしたので、曲の出来については負けるかも知れませんが、それでも、中には良い曲もあるし、全体を通しても平均レベル以上ではあります。
先ずこのアルバムを聴くと、Mik KaminskiはやはりElectric Light Orchestraに必要だった人物だと判ります。
Jeff Lynneのソロ・プロジェクトとなったElectric Light OrchestraよりもElectric Light Orchestraしていると思いますよ。
1曲目の"Jewel & Johnny"はA New World Recordに収められていても全く違和感が無いナンバーです。Mik Kaminskiのヴァイオリンが引き立っています。バックのコーラスはもうElectric Light Orchestraそのまんまです。メロディアスなポップ・ナンバーでお薦めですね。
2曲目の"Say Goodbye”はバラード・ナンバーです。これまたバックのコーラスはそのまんまです。ヴォーカルがJeff Lynneだったら、もうモロですね。メロディアスなナンバーです。
3曲目の"No Rewind"はこのアルバムのタイトル・ナンバーです。このナンバーはメロディがイマイチかも。
4曲目の"Over London Skies"もメロディアスなナンバーです。AORしたナンバーで出来もかなり良いと思います。
5曲目の"Twist & Shout"はThe Beatlesのカヴァーが有名なあの曲です。
元々ロックンロール・ナンバーです。
しかしながら、ここでのアレンジは、曲の前半はアコースティカルでかなりスローなものとなっております。
曲の後半はテンポこそ若干遅めですが、かなりロックンロールしております。
6曲目の"Can't Wait To See You"もとてもElectric Light Orchestraらしいナンバーに出来上がっております。
7曲目の"If Only"もメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのストリングスの音がきれいです。
8曲目の"I Could Write A Book"は"BALANCE OF POWER"に収められているようなポップロックのナンバーです。
9曲目の"Let Me Dream"はMik Kaminskiのヴァイオリンを大々的にフィーチャーしたナンバーです。結構プログレ的ですらあります。
ラスト・ナンバーの10曲目"Before We Go"はアカペラのコーラスから入るナンバーです。そんなこともあり、厳かな感じがする賛美歌的な部分もあるかも。
最後に、このアルバムを紹介していただいた「ゆ」さんに感謝します。
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コメント
ありがとうございます。
ゆさんから紹介された時、すぐにAmazon USAを覗き、すぐ、購入手続きをしました。
ブログにも書きましたが、今のELO (Jeff Lynneのソロプロジェクト)よりELOっぽいのがとても良かったです。
ありがとうございました。
ブログにも書きましたが、今のELO (Jeff Lynneのソロプロジェクト)よりELOっぽいのがとても良かったです。
ありがとうございました。
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嬉しいです
ということは、ELO PART Ⅱの“Moment Of Truth”も既に聴かれたのですか?
僕は“No Rewind”は「少し簡素になった」ような気がして、少し残念でした。
その点、ELO PART Ⅱのライヴ(特に映像)は、“with Orchestra”、しかもELOのヒット曲満載で楽しいですよ。難点はPART Ⅱのオリジナル・ソングがほんの申し訳程度にしか演奏されないことなのですが……。
THE ORCHESTRA名義でも確かライヴDVDが出たらしいのですが、まだ手に入れていません。こっちもオーケストラとの協演だったはずですけれど、曲目はどうなっているのでしょうか?