2009-03-16
Michael Franks / Burchfield Nines (1978)

発表は、1978年で、シティ・ミュージックという言葉がAORと呼ばれ始めた時期でした。
私のAOR好きは、1976年のBoz Scaggsの"Silk Degrees"から始まったといって良いと思います。
それ以降、AORと呼ばれたレコードを片っ端から集めておりましたが、いかんせんお金が続きません。
でも、当時私のようにAOR系の音楽が好きな友人が居て、レコードの貸し借りを頻繁に行っておりました。
その時、その友人から借りたレコードがこの"Burchfield Nines"でした。
最初聴いた時の印象は、ヴォーカルはなんか下手くそ(下手うま?)だけど、雰囲気があるアルバムだなあというのが正直な感想でしたね。
その下手うまなヴォーカルと雰囲気で、一気に虜になってしまうのですが。
Michael Franksといえば、代表作は1977年の"Sleeping Gypsy"だと思います(特に"The Lady Wants To Know"は名曲だと思っております)が、私にとってのMichael Franksといえば、この"Burchfield Nines"と"Tiger In The Rain"なんですね。
特に"Burchfield Nines"はMichael Franksに初めて触れた作品ですので、思い入れは強いですね。
ですから、1曲目の"When The Cookie Jar Is Empty"は、今でも最も好きなナンバーなんです。
印象的なヴォーカルと雰囲気の抜群なこのナンバーに完全にいかれてしまいました。
Tommy LiPumaのプロデュースの下、Steve Gadd (Ds)、Will Lee (B)、Ralph MacDonald (Perc)、Leon Pendarvis (Keys)、John Tropea (G)と名うてのセッション・プレイヤーによるプレイとアレンジ、これはもう申し分ありません。
2曲目の"A Robinsong"もポップですが、雰囲気満点のナンバーです。
曲の雰囲気にMichael Franksの下手うまなヴォーカルが、ホント、ピッタリなんですね。
もうこれはMichael Franksでなきゃ出せないでしょう。
3曲目の"Wrestle A Live Nude Girl"でもそうですが、John TropeaはLarry CarltonやLee Ritenourほど目立つギタリストではないですが、本当に良い仕事をしております。
特にこの3曲目なんかはそうですね。
フュージョン系ギタリストの中でも前出の二人、そしてSteve Khanの次ぐらいに好きなギタリストです。
4曲目の"Burchfiel Nines"も本当に素敵なメロディアスなバラード・ナンバーです。
Leon Pendarvisのピアノがとても美しいです。
5曲目の"Meet Me In The Deerpark"はErnie Wattsの官能的なサックス・ソロから入るこれまた雰囲気満点のナンバーです。
6曲目の"Dear Little Nightingale"もメロディアスで美しいナンバーです。
7曲目の"In Search Of The Perfect Shampoo"でのJohn Tropeaのギター・プレイがまた最高です。
ラストの8曲目"Vivaldi's Song"は、前作"Sleeping Gypsy"に収められていた"Antonio's Song (The Rainbow)"同様、Michael Franksの代表的なナンバーに挙げられております。
盛り上がりのあるとても素晴らしいナンバーです。
このアルバムには捨て曲なんかありません。
私としては、Michael Franksの最高傑作だと思っております。
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コメント
僕の初マイケルはone bad habbitです。自宅から徒歩五分に出来たスタジオ兼中古盤屋兼楽器屋さんで。そこのおじさんは年に一度アメリカにギターを買い付けに行く人で来店するたびに「ああだこうだ」と音楽話を聞かせてくれました。そのおじさんは数年前突然心臓発作で亡くなりライブハウスに替わりましたが数日前に閉店して久しぶりにシャッターが下りて以前の「RASTA」というロゴが見えています。
あのギターのイントロの一音に思い切り大人の背伸びをして聴いたことを思い出します。
あのギターのイントロの一音に思い切り大人の背伸びをして聴いたことを思い出します。
Michael Franks
"Tiger In The Rain"はブログにも書きましたとおり私も好きなアルバムですし、もちろん"One Bad Habbit"もちろん良く聴いていたアルバムです。
私の所有しているMichael Franksのアルバムもデビューから80年代初頭のものが多いです。
やっぱり、あの頃のMichael Franksが最も輝いていたように思います。
私の所有しているMichael Franksのアルバムもデビューから80年代初頭のものが多いです。
やっぱり、あの頃のMichael Franksが最も輝いていたように思います。
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なので、ART OF TEAとSLEEPING GYPSYを除くと特に思い入れの深いのはTIGER~です。ジャケットも素晴らしかったし。逆にシティ・エレガンスは後になって揃えるために買ったのでほとんど聞いておらず、印象が薄くなってしまいました。これを機会に聴き直してみますね。そんなきっかけをいつも作って下さって有難うございます。