2009-03-27
Rex / Rex (1976)

これはアナログ・レコード発売時の国内盤のコピーです。
また、ライナー・ノーツは大貫憲章氏と東郷かおる子女史が担当しており、そのいずれもが、REXのプロダクションはAerosmithやTed Nugentが所属するプロダクションであり、彼らに続く次代を担うアメリカン・ハードロック・バンドになるだろうと評価しております。
しかしながら結局は2枚のアルバムを残しあえなく解散することとなるのですが。
今回アメリカの再発レーベルWounded Bird RecordsからRex Smithの一連のアルバムがCD化されましたが、REXとして発表されたこの1stと翌年発表された2nd"Where Do We Go From Here"もCD化されております。
1979年には同じくWounded Bird Recordsから先にCD化されたRex Smithのソロ第一弾アルバム"Sooner or Later"が発表されておりますが、このソロ・アルバムからサウンドも変わりハードロックからAORアルバムとなっております。
その後、1979年にRex Smithのアルバムの中で、私が最も気に入っている"Forever"が、1982年には"Everlasting Love"、1983年には"Camouflage"が発表されております。
それ以降、ミュージシャンとしての活動を休止し俳優業に専念しておりましたが、 2000年に"Simply…Rex (2006年に"You Take My Breath Away"とタイトルを変更してリ・イッシュー) "が発表されております。
REXのサウンドはエッジの効いたハードロックで、荒削りな部分もありますが、当時としては、その後を期待させるサウンドだったと思いますので、見た目からもバンドとしての将来性があるのでは?というライナー・ノーツの二人の意見も頷けると思いますね。
バンドの魅力は何といってもRex Smithのヴォーカルと外見、それと二人のギタリストによるギターの掛け合いによるツイン・リードでしょうか。
メロディアス度といった観点からはイマイチですが、Rex Smithのその後のソロとしてのヴォーカル・スタイルと違ったシャオウトにガンガン責めるギター・プレイは結構スカっとします。
1曲目の"Trouble"はそんな彼らのサウンドが良く表れたナンバーで、カッコ良いという言葉がぴったりのハードロック・ナンバーです。
このREXはThe Rolling Stonesから影響を受けているとライナー・ノーツにありますが、3曲目の"Feeling Better"はモロにそんな感じのルーズなナンバーですが、これがとてもいかしてます。
4曲目の"Stay With Me"は私が好きなスロウなブギのナンバーで、メロディアス度もバッチリです。
5曲目の"Call Her "Easy""は軽快なロックンロール・ナンバーです。
7曲目の"I Can't Explaine"はポップなハードロック・ナンバーです。
8曲目の"Rock And Roll Dream"はタイトルどおりロックンロールしたナンバーですが、曲の出来としては5曲目の方が良いかな。
ラストの9曲目"Violent Playground"はエッジの効いたハードロック・ナンバーです。
今回はRex SmithのアルバムとしてこのREXもCD化されましたが、"Forever"辺りのAORを期待してこの1stや2ndを購入するとAORファンは裏切られます。
あくまでもハードロック・アルバムです。
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