2009-04-02
Ron Bolton Band / Ron Bolton Band (1983)

Retrospect RecordsやイギリスのRock Candy Records、Krescendo Recordsさらには最近ではイタリアの再発専門のHeart Of Steel Recordsなどメロハー系のインディ・レーベルから目が離せません。
ここにきて、ドイツからもAvenue Of Allies Musicというインディ・レーベルが立ち上がり、本日紹介するRon Bolton BandもこのAvenue Of Allies MusicからCD化されたアルバムです。
Ron Bolton BandはRon Bolton(G./Vo.)が率いるアメリカ産のKey.入り4人組産業ロック・バンドで、このアルバムは1983年に自主リリースした唯一のアルバムです。
今回がオフィシャル初CD化となったものです。
発表が1983年ということで、当時の産業ロックそのまんまのサウンドで、TOTO、FRANKE & THE KNOCKOUTS、MICHAEL STANLEY BAND、FURY、ALLIANCE等に通ずるものがあります。
発表当時は全く知らないバンドですが、マニアの間ではオリジナルのアナログ・レコードが相当の価格で取引されていたようです。
なるほど、とりあえず全体を聴いた感じでは、メロディアスで結構いかした産業ロックのアルバムで、前出のバンドの中では、FuryとかAllianceに近いものがあります。
ただ、FuryにしてもAllianceにしても一聴してこれだと言えるナンバーが収録されておりましたが、このRon Bolton Bandのアルバムにはそういった強烈なナンバーがないですが、当時の産業ロックのアルバムとしては平均点は超えていると思いますね。
それでも1曲目の"Maybe I'm Dreamin'"あたりは音にもキレがありますしポップでキャッチーなナンバーで、かなり良く出来ていると思います。
お勧めのナンバーですね。
2曲目の"Do It All For Love"はキーボードをふんだんに使ったメロディアスなナンバーです。
コーラスの部分もそこそこでしょうか。
3曲目の"Friends"はバックのプレイがかなり良くできたナンバーで、特に伸びのあるギター・ソロはなかなかです。
4曲目の"Search Of The Kind"はレゲエ・タッチのギターのカッティングですが、全体的にはキーボードやギター・ソロなんかも上手く配した面白いナンバーです。
6曲目の"Livin' On The Line"はギターの音が結構ハードなメロハーっぽいナンバーです。
7曲目の"Midnight Lover"もバックの伸びのあるギターがカッコ良いメロディアスなハードポップのナンバーです。
8曲目の"Little Girl"はメロディがいかしたポップロックしたナンバーです。
ラストの10曲目"We're Gonna Make It"なんかを聴くとやはりB級感は否めないかな?
バラード・ナンバーが1曲くらい入っていても良かったのに、とは思います。
でも、冒頭にも書いたとおり、全体的な出来としては産業ロックのアルバムとしては平均点はクリアしていると思います。
産業ロック・ファンであれば持っていて損はないアルバムだと思いますね。
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