2009-04-20
Dakota / Deep 6 (2003)

この6thアルバム後は、2006年に"25th Reunion Concert 1980-2005"として結成時から2005年までの楽曲をフィーチャーしたバンド結成25執念を記念したライヴ・アルバムと2008年に"Looking Back - The Anthology"という2枚組のベスト・アルバムを出しておりますが、オリジナル・アルバムはまだ出ておりません。
DAKOTAは、1977年にDAKOTAの前身となるJerry / Kelly Bandとしてセルフ・タイトルのアルバムを出した後、1980年にDAKOTAとしての記念すべきデビュー・アルバム"DAKOTA"を発表しております。
プロデュースはChicagoのDanny Seraphineが担当し、TOTOやBoston、Foreignerあたりにも通ずるプログレハード、産業ロックしたアルバムで、"Crazy For Your Love"や名バラード・ナンバーともいえる"You Can't Live Without It"といった最高にいかした曲が収められており、当時国内盤は出なかったものの熱心な産業ロック・ファンからは多大な支持を得ていたバンドでした。
その後、1984年に2ndアルバム"Runaway"、長いブランクを経て1996年に3rdアルバム"Mr Lucky"、1997年に4thアルバム"The Last Standing Man"、2000年に5thアルバム"Little Victories"を発表し、2003年のこの"Deep 6"を6thアルバムとして発表しております。
途中、1980年当時のライヴ音源を収めた"Three Livetimes Ago"が2000年に発表しております。
このライヴ音源が発表された経緯は、今まで長らく未CD化だった1st、2ndのCD化に合わせて発表された訳ですが、この1st、2ndのCD化は私にとっては、大変嬉しい出来事でした。
1996年の"Mr Lucky"は当初からCD化をされておりましたので、この1st、2ndのCD化を切望しておりましたが、いわゆる知る人ぞ知るといった結構マイナーな存在でしたので、まさかCD化されると思っておりませんでしたので、正直驚きましたね。
実はこのDAKOTAですが、私のHP"AOR PARADISE"で紹介した時にも書きましたが、私の個人的な意見ですが、1stを超える内容のアルバムが出ていないというのが正直なところです。
もちろん、2nd以降のアルバムも決して駄作ではありませんし、産業ロック、ハードポップのアルバムとしては平均レベルを軽く超えております。
それだけ、1stの出来が素晴らしかったというところでしょうか。
で、この6thアルバム"Deep 6"ですが、私としては、1stの次に出来が良いのでは?
と思っております。
前作で脱退していたもう一人のDAKOTA Billy Kellyが3曲で参加しており、これがとても良い影響を与えていると思います。
もう1曲目の"Brothers In Arms"からメロディアスでキャッチーなナンバーで、DAKOTAサウンド全開といった感じです。
とにかく最高にいかしたナンバーです。
続く2曲目の"Holdin' Your Own"も然りです。
メロディアスなこれまたいかしたウエスト・コースト・サウンドに仕上がっております。
3曲目の"Back To Me"はメロディアスなミディアムテンポのバラード風ナンバーで、まさにAORしたサウンドと言えます。
4曲目の"Not So Much In Love"はTOTOやMaxusに通じる若干プログレハードした産業ロック・ナンバーで、カッコ良いという言葉がピッタリのナンバーです。
5曲目の"What Were You Thinkin'?"はピアノとアコースティック・ギターの前奏がいかしたパワー・バラードしたナンバーです。
とにかくメロディが最高です。
6曲目の"That Awful Day"はストリングスとピアノが美しいバラード・ナンバーで、Jerry G. Hludzikのアコースティックギターがいかした短いインスト・ナンバーです。
6曲目の被さるように始まる7曲目"Eye Of The Storm"は一転してハードな曲調のナンバーです。
8曲目の"Not Just The Night"はポップ感覚溢れるキャッチーなナンバーです。
9曲目の"Right This Minute"はアメリカン・ロックした大らかさを感じさせるナンバーで、The Doobie Brothersにも通ずるサウンドだと思いますね。
10曲目の"Shut Up And Drive"はロックンロールしたブギ超のナンバーです。
11曲目の"The Ride"もウエストコーストしたハードポップ・ナンバーです。
12曲目の"Luck, Time & Mind"はRick Manwillerのキーボードを大々的にフィーチャーしたとてもカッコ良いハードポップのナンバーです。
ラストのタイトル・ナンバー13曲目の"Deep 6"は1曲目から12曲目のそれぞれの一部分を繋げたアカペラのナンバーです。
おそらくメンバー4人全てがヴォーカルをとっているのだと思います。
やっぱりDAKOTAは素晴らしいですね。
なお、既にオフィシャルでは廃盤となっている1stアルバムがRenaissance Recordsからリ・イッシューされるというアナウンスが入っております。
この1st、DAKOTAの最高傑作ですので、未だ耳にしていない産業ロック・ファン、ハードポップ・ファンそして数多のAORファンには是非聴いていただきたいアルバムです。
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