2009-05-05
Tony Hadley / True Ballads (2003)

Spandau Balletは英国のバンドで、70年代末期から80年代に世界を席巻したニュー・ロマンティック・サウンドの立役者で、Duran Duran、Visageなどと同系統のバンドと区分されがちですが、"True"や"Only When You Leave"などとてもAORチックなヒット・シングルを放つなど、私から見れば、Dpandau BalletというバンドはAORバンドだと思っているほどです。
このSpandau Balletですが、1979年にバンドを結成し、1990年にバンドを解散しましたが、今年になって再結成しツアーなどを行っているようです。
そのSpandau Balletの中心人物のTony Hadleyは1992年に1stアルバム"The State of Play"、1997年に2ndアルバム"Tony Hadley"を2006年には"Passing Strangers"というジャズ・ヴォーカルのアルバムを発表しております。
本日紹介します"True Ballads"は2003年に発表されたコンピもので、Spandau Ballet時代のナンバーやカヴァー・ソングを集めたアルバムですが、アルバム・タイトルが示すとおりバラード・ナンバーばかりを集めたアルバムで、Tony HadleyのAOR的な部分に陽を当てたアルバムとなっております。
冒頭にも書きましたとおり、Spandau Ballet自体がAORバンドとして優れておりましたので、この"True Ballads"もとても良く出来たAORアルバムになっております。
収録ナンバーは、
1 True
2 First Of May
3 Save A Prayer
4 Through The Barricades
5 After All This Time
6 Slave To Love
7 She's Gone
8 Only When You Leave
9 Wonderful Life
10 She
11 The First Cut Is The Deepest
12 I Can't Make You Love Me
13 Dance With Me
14 Free Fallin'
15 Woman In Chains
の計15曲です。
1、4、8曲はSpandau Balletのヴァージョンです。
"True"は1983年の彼らの大ヒット・ナンバーで、全英1位、全米4位を記録したナンバーで、この日本でもかなりの頻度でカフェ・バーなんかで流れていたナンバーです。
実は私、この"True"を聴くまで、ニュー・ロマンティックと呼ばれるジャンルにも興味を持っていませんでした。
"True"を最初に聴いた時は、「えらくカッコ良いAORナンバーじゃん」。
誰が歌っているのだろうと調べたら、「っえ?!Spandau Balletだって?」というので大層ビックリしました。
それ以来Spandau Balletのファンで、全てのアルバムを集めだしました。
そしたら、まあ、いけること。
Trueも良かったけど、次作"Parade"も申し分ない出来でした。
この"True Ballads"にも収められている"Only When You Leave"はそれこそ"True"の次に好きなナンバーです。
2曲目の"First Of May"はもちろんThe Bee Geesのカヴァーです。
選曲は申し分ありませんが、これはオリジナルに軍配が上がりますね。
3曲目の"Save A Prayer"は同じニュー・ロマンティック・バンドDuran Duranのカヴァーです。
オリジナルもかなり良かったですが、このTony Hadleyヴァージョンもテンポを落としたアレンジのとても良く出来たAORナンバーに仕上がっております。
5曲目の"After All This Time"というタイトルを見た時は、Think Out Loudのカヴァーかなと思いましたが、Tony Hadleyのオリジナル・ナンバーです。
でも、曲は結構良いです。
6曲目の"Slave To Love"はBryan Ferryのカヴァーですが、やはりという感じでしょうか。
Tony Hadleyがカヴァーするんだったら、必ずやRoxy Music、Bryan Ferryのナンバーをカヴァーするだろうということは、想像に易いでしたから。
ヴォーカル・スタイルは違いますが、パフォーマーとしては、Bryan Ferryの影響をかなり受けていたと思います。
7曲目の"She's Gone"はDaryl Hall & John Oatesのカヴァーで、オリジナルに匹敵するような出来にはビックリ。
これは聴きものです。
9曲目の"Wonderful Life"はしっとりとしたメロディアスなバラード・ナンバーで、Tony Hadleyのヴォーカルも最高です。
声は良いし歌は上手いですし、Tony Hadleyは優れたヴォーカリストだと思いますね。
11曲目の"The First Cut Is The Deepest"はCat Stevensのカヴァーです。
13曲目の"Dance With Me"はメロディアスなジャジーな1曲です。
14曲目の"Free Fallin'"はJeff LynneとTom Pettyのペンによるナンバーです。
Tom Pettyって本当に歌が上手いシンガーだと思いますね。
この"True Ballads"はとても良く出来たアルバムだと思いますので、聴いたことがないAORファンの皆さん是非聴いてみてはいかがでしょうか。
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コメント
お!これは興味そそられます。さっそく試聴をあさりますね。
Tony Hadley
結構いけると思います。
TrueやOnly When You Leaveはかなり良い曲だと思いますし、She's GoneはオリジナルのHall & Oatesに負けていません。
TrueやOnly When You Leaveはかなり良い曲だと思いますし、She's GoneはオリジナルのHall & Oatesに負けていません。
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