2009-05-08
Robert Palmer / Riptide (1985)

Vinegar Joeの活動と並行して、1974年からソロ活動し、同年に1stアルバム"Sneakin' Sally Through the Alley"を発表し、その後は、1975年に"Pressure Drop"、1976年に"Some People Can Do What They Like"、1978年には、"Double Fun"、1979年には"Secrets"というAORファンからも高い支持を得た2枚のソロ・アルバムを発表しております。
私も、これら2枚を出した70年代末期のRobert Palmerが最も好きで、"Every kinda people"、"Bad Case Of Lovin' You (Doctor, Doctor)"、"Mean Ol' World"などといったナンバーを特に気に入っております。
また、1980年には"Clue"、1983年には"Pride"といったニュー・ウェーヴっぽいアルバムを発表しておりますが、この辺りからあまり彼のアルバムを聴かなくなったのも事実です。
それが、1985年に本日紹介する"Riptide"を聴くというより、当時はMTVが流行っていたので見ると言ったほうが正しいのかも知れませんが、このアルバムに収録されている"Addicted To Love"の無表情の女性モデルのバンドを従えてパーマーが歌うビデオ・クリップを見てから再び彼のアルバムを聴くようになりました。
このビデオ・クリップのお陰もあって、"Addicted To Love"は全米1位の大ヒットを記録し、2xMulti-Platinum、Gold Discを記録し、アルバムも大ヒットしました。
さらに、このアルバムと並行し、Duran DuranのJohn Taylor、Andy Taylorの2人とTony Thompsonと組んだThe Power StationでのT.Rexの大ヒットナンバーのカヴァー"Get It On (Bang a Gong)"や"Some Like It Hot"が大ヒットすることで、それまで玄人受けするヴォーカリストだったRobert Palmerが一躍世界中に知られるようになりました。
1988年にはそれまでのIsland Recordsを離れ、EMI Records移籍後の"Heavy Nova"から"Simply Irresistible"が全米2位を記録するなど、この頃のRobert Palmerが最も受け入れられていた時代でした。
もちろん、私にとってのRobert Palmerは70年代後半の時代ですが。
その後、1990年に"Don't Explain"、1992年に"Ridin' High"、1994年に"Honey"、1999年に"Rhythm & Blues"、2003年に"Drive"とコンスタントにアルバムを発表しますが、 2003年、パリにて心臓発作により帰らぬ人となってしまいました。
私が所有している彼のアルバムも1stの"Sneakin' Sally Through The Alley"から1979年の"Secrets"まで(ただし、"Some People Can Do What They Like"だけ抜けてます)とこの"Riptide"とベスト・アルバムの2枚くらいです。
"Some People Can Do What They Like"は一度神ジャケのIslandレーベルのボックスでCD化されましたが、単体では発売されませんでした。
ネットで見てもこのアルバムはかなりの価格で手が出ませんので、再CD化を願っているのですが。
で、この"Riptide"ですが、大ヒット・シングル"Addicted To Love"はコメントの必要がないと思います。
このナンバーを聴くと当時のビデオ・クリップがすぐに浮かんできます。
タイトル・ナンバーの"Riptide"はオールド・スタイルのジャジーナンバーで、このナンバーなんかは、70年代のRobert Palmerを感じさせてくれるナンバーで、流石といったところでしょうか。
"Hyperactive"はThe Power Stationにも通じる結構バックの音もハードですが、メロディがいかしているのとRobert Palmerのヴォーカルもいかしたポップロックした出来が良いナンバーです。
"Get It Through Your Heart"も"Riptide"に似たナンバーで、メロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
このナンバーも聴きものです。
"I Didn't Mean To Turn You On"はミディアム・テンポのナンバーですが、バックの音はとてもファンクしており、カッコ良いという言葉がピッタリのナンバーです。
"Flesh Wound"はThe Power Stationにも通ずる結構ハードなロック・ナンバーです。
"Discipline Of Love"はこれまたバックのプレイが最高にいかしたファンク・ナンバーです。
このナンバーもお勧めですね。
でも、もうこのようなソウルフルなヴォーカルも聴けないんですね。
残念です。
あと、"Some People Can Do What They Like"はCD化されないんでしょうか?
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コメント
初めまして
Paleriderさん
ようこそいらっしゃいませ。
Robert Palmerは80年代始めまでのものしか持っておりません。
"Rhythm & Blue"は未だ聴いておりません。
初期の香りがするということですので、こんど聴いてみます。
これからも、是非、お立ち寄りを。
ようこそいらっしゃいませ。
Robert Palmerは80年代始めまでのものしか持っておりません。
"Rhythm & Blue"は未だ聴いておりません。
初期の香りがするということですので、こんど聴いてみます。
これからも、是非、お立ち寄りを。
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Album『Rhythm & Blue』も初期の臭いがして気に入られると思いますよ。だけど本当に残念ですね・・・彼の新作が聴けないのは