2009-06-12
大橋純子 / PAPER MOON (1976)

この"Paper Moon"は、1976年5月にリリースされたアルバムですので、実に30年以上も経過しています。
一度Q盤(廉価盤)でCD化されましたが、その後、ずっと廃盤状態でレア化しておりましたので、今年6月に再CD化されたことは、本当に嬉しい限りです。
大橋純子といえば、1977年の「シンプル・ラブ」が大ヒットしてブレイクし、その後も、「クリスタル・シティー」、「たそがれマイ・ラブ」、「ビューティフル・ミー」、「シルエット・ロマンス」などのヒット曲がたくさんありますが、私にとっては、この「ペイパー・ムーン」というアルバムが強烈過ぎて、他のナンバーやアルバムが印象に薄い感じがしております。
このアルバムは当時本当にヘヴィ・ローテーしたアルバムで、ほぼ全てのナンバーを口づめられるぐらい良く聴いておりました。
それこそ、捨て曲なんか1曲もない素晴らしいアルバムなんですね。
1曲目の「愛の祈り (STILL A BOY)」で彼女の歌の上手さに感嘆しました。
後で、テレビで彼女を見て判ったのですが、彼女って結構背丈も低く、華奢な感じなんですが、声を聴いている限り声量もあり、とても想像できなかったのでビックリしました。
2曲目の「ひとり」はバックのピアノがとても素敵なメロディアスなバラード・ナンバーで、もう申し分ありませんね。
3曲目の「キャシーの噂」はこのアルバムからの2枚目のシングルですが、これまた素晴らしいナンバーです。このナンバーも名曲だと思います。
4曲目の「白い午後」は竜真知子さんの作詞によるナンバーで、彼女は今じゃ一流の作詞家ですが、聞くくところによるとこの「ペイパー・ムーン」が作詞家デビューとのことらしいです。
このナンバーもとてもメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
5曲目の「心に住めない女」なんかもメロディ最高のナンバーです。
荒井由実の曲でハイ・ファイ・セットも歌った、「海を見ていた午後」というナンバーがありますが、このナンバーも大好きなんですが、とにかく歌詞の内容にとても共感しました。
それと同じような理由で、6曲目の「やさしい人」はメロディだけでなく、詩も共感できるということから、大橋純子のナンバーの中で最も好きなナンバーなんです。
さすが松本隆の作詞ですね。
南佳孝の「ミッドナイト・ラブコール」は南佳孝の自作(詩も)によるナンバーですが、これも曲も素敵ですが、それより詩が最高のナンバーだと思っております。
J-Popというか日本の歌の良いところは、時々、詩の内容に共感が持てるというところが良いですね。
7曲目の「ペイパー・ムーン」はアップテンポのポップなナンバーで、シングル・カットされたのも頷けるナンバーですね。
このアルバムに収められているナンバーは全て好きですが、「やさしい人」と8曲目の「砂時計」は別格ですね。
このナンバーの曲だけでなく詩の内容もかなり良いです。
竜真知子のその後の成功につながったナンバーといっても過言ではないかも。
9曲目の「別れのワイン」もポップでメロディアスなナンバーです。
10曲目の「午前3時の祈り」でも大橋純子のヴォーカルは素晴らしいです。
11曲目の「ジョーク」も12曲目の「ひきしお」も松本隆の作詞によるナンバーですが、彼の書く詩ってホント素敵だと思いませんか?
13曲目「坂の上の家」、14曲目「夜汽車よ夜汽車」、ラストの15曲目「私今日はとてもがんこです」の3曲は今回の再CD化にあたってのボーナス・トラックです。
こうやってボーナス・トラックが収録されるのは嬉しい半面、オリジナル・アルバムが好きな私としてはちょっとばかり余計かも。
とにかく、この「ペイパー・ムーン」」は大橋純子のベストだと私は思っております。
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