2009-06-18
Joleen / Joleen (1988)

エグゼクティヴ・プロデュースは日本人ですが、バックを務めるミュージシャンやライターにAOR界の有名アーティストの名前があって、コアなAORファンからはちょっとは知られたアルバムで、今も若干レア化しているアルバムです。
その参加アーティストやライターに目を向けると、Joey Carbone、Dean Parks、Joe Turano、Rupert Holmes、Michael Thompson、Jimmy Haslip、Dennis Belfieldなんかの名前があります。
特に、Rupert Holmesは曲の提供とプロデュース、さらにバッキング・ヴォーカルでも参加しております。
1曲目の"Tokyo Girl"はテレビで富士ゼロックスのコマーシャルにも使われたナンバーということで、1988年9月のオリコンの洋楽チャートでNo.1を記録したナンバーです。
Joey Carboneのペンによるナンバーで、ポップで元気はつらつなJoey Carboneらしいヒットポテンシャルの高いナンバーです。
2曲目の"Heaven Knows"はPhil Spector風のウォールオブサウンドといった感じのこれまた出来もかなり良いポップなナンバーです。
3曲目の"To Each His Own"は井上大輔のペンによるナンバーでメロディアスなAORナンバーで、Joleenのヴォーカルもかなりいけてます。
曲の出来は素晴らしいです。
AORファンであれば、先ず納得する1曲だと思いますね。
4曲目の"Touch And Go"はRupert HolmesのペンによるナンバーでプロデュースもRupert Holmesが担当しております。
もう、曲を聴いただけでRupert Holmesと判るそんな感じのナンバーです。
バッキンブ・ヴォーカルもRupert Holmesが担当しており、リード・ヴォーカルを彼に代えれば、"Fill Circle"に入っていても違和感がないナンバーです。
5曲目の"Straightaway"のRupert Holmesのペンによるナンバーですが、プロデュースはScott Wilkが担当しております。
モダンなアレンジが施され、少しばかりエレポップした仕上がりとなっております。
6曲目の"When Sparks Fly"はミディアム・テンポのポップなナンバーで、Michael Thompsonのカッコ良いギターのカッティングとギター・ソロを聴くことができます。
7曲目の"Perfect World"は出だしのピアノがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
ベースにJimmy Haslipが、ギターには再びMichael Thompsonが参加しております。
後半のMichael Thompsonの短いながらもギター・ソロは素晴らしいです。
8曲目の"知らない街"は日本語で歌われております。
曲の感じは良いのに、わざわざ拙い日本語で歌わなくても良いのにと思ってしまいます。
勿体ないですね。
ラストの9曲目"The Traveller's Song"は再びJoey Carboneのプロデュースによるナンバーで、アコーディオン、マンドリン、ヴァイオリン、アコースティック・ギターなどの楽器による哀愁感のあるナンバーとなっております。
全体的にもAORファンが納得する1枚となっております。
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