2009-07-01
Kelly Groucutt / Kelly (1982)

イギリスのRock Candy Records然り、ドイツのNl Distribution、さらにアメリカのRetrospect Records、、Wounded Bird RecordsそしてこのRenaissance Recordsなどリ・イッシュー専門のレーベルがこのところ非常に元気です。
こんなKelly GroucuttみたいなアルバムまでCD化されるなんて夢みたいな話ですね。
Kelly GroucuttはE.L.O.には1975年の5枚目のアルバム"Face The Music"から参加し、1983年の"Secret Messages"まで在籍しておりました。
このソロ・アルバム"Kelly"には、Bev Bevan、Richard Tandy、Mik Kaminskiと他のE.L.O.のメンバーにより作られており、サウンド・スタイルはほぼE.L.O.を踏襲したものとなっております。
収められているナンバーもメロディアスなナンバーばかりでアルバムの出来は悪くないです、というより結構なものだと思います。
ただ、Jeff Lynneという稀代のメロディ・メーカーと比べると、やはり(?)というところもありますが、こればかりは比較するのが可哀そうですね。
そういう意味では、Electric Light Orchestra Part IIのサウンドに通ずる部分もありますか。
1曲目の"Am I A Dreamer"はマスターテープが古いせいか出だしの音が歪んでいる感じがしますが、曲自体の出来はかなり良いと思いますね。
あのE.L.O.サウンドが全開のナンバーです。
メロディアスでポップでMik Kaminskiのヴァイオリンがとても素敵です。
2曲目の"Oh Little Darling"はとてもポップなナンバーで、シングル・カット出来そうな良く出来たナンバーだと思います。
3曲目の"Dear Mama"はRichard Tandyのピアノが美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのストリングスも素敵な盛り上がりのあるナンバーで、とてもお勧めです。
4曲目の"You Don't Need To Hold Me Tight"なんかを聴いていても、もうこれはE.L.O.でしょう、というとても良く出来たポップでメロディアスなナンバーです。
5曲目の"Black Hearted Woman"はハイ・テンポのロックンロールしたナンバーです。
どことなく、メロディが"Show Down"っぽいです。
6曲目の"Midnight Train"は列車の効果音みたいな前奏から始まるテンポの良いナンバーです。
7曲目の"Don't Wanna Hear That Song Again"もバックのストリングスがいかしたナンバーです。
8曲目の"Anything Goes With Me"はオールド・スタイルのポップなナンバーで、Kelly Groucuttのギターの音色がGeorge Harrisonっぽいです。
9曲目の!"Can't Stand The Morning"は再びロックンロールしたポップなナンバーです。
10曲目の"Old Rock & Roller"はタイトルどおりロックンロールしたナンバーです。
まるで、E.L.O.のロックンロール・ナンバーを聴いているみたいです。
11曲目の"You've Been Telling Lies"もバックのストリングスが効果的なメロディアスなナンバーで、コーラス部分なんかを聴いていると、どことなくThe Beach Boys風です。
12曲目の"Sea Of Dreams"なんかもストリングスの配し方なんかはE.L.O.ですね。
13曲目の"I'll Cry For You Tonight"はKelly Groucuttのヴォーカルがとても魅力的なメロディアスなバラード・ナンバーです。
ラストの14曲目"Am I A Dreamer (New Version)"は1曲目の新録で、やはりこのナンバーだけ録音状態が良いといった感じです。
まさにE.L.O.といった最高のナンバーに仕上がっております。
Mik Kaminskiのヴァイオリンは何と言っても素晴らしいですね。
E.L.O.は必聴の1枚だと思いますね。
もちろん、それだけじゃなく、AORやポップスのファンも納得するアルバムだと思います。
スポンサーサイト
コメント
crusin'さんありがとうございます。
It's About Music
It's About Musicというアメリカのリ・イッシュー専門のレーベルで取り扱っていたアルバム数種類がRenaissance RecordsからオフィシャルCDとして出ておりますね。
先日のDAKOTAやTYCOONなどがそうですが、It's About Musicでの他のアルバムもRenaissance Recordsからこれからどんどん出されるのでしょうか?
このブログでも紹介したTufano & Giammarese辺りのアルバムも発売されれば良いのですが。
先日のDAKOTAやTYCOONなどがそうですが、It's About Musicでの他のアルバムもRenaissance Recordsからこれからどんどん出されるのでしょうか?
このブログでも紹介したTufano & Giammarese辺りのアルバムも発売されれば良いのですが。
コメントの投稿
トラックバック
http://aorparadise.blog66.fc2.com/tb.php/796-164607dc
その他、SAD CAFEの初CD化作品やブートが出回っていたカナダのWRABITの2ndやFAST FORWORDなども取り扱います。