2009-07-05
Todd Rundgren / Faithful (1976)

で、おそらく彼のアルバムで最も知られているアルバムではなかろうか?、と私は思っているのですが。
かく言う私も、彼のアルバムで一番先に購入したのが、この"Faithful"なんですね。
1976年当時、もちろんTodd Rundgrenの名前は知っておりましたが、ほかに欲しいレコードがたくさんありましたので、彼のレコードを手に入れてまでとは思っておりませんでした。
でも、この"Faithful"は何がなんでも購入しようとしていたアルバムでした。
それは、もちろんレコードのA面を是非聴いてみたいと思っていたからです。
このアルバムは、A面が他のアーティスト・バンドのカヴァー曲、B面がTodd Rundgrenのオリジナル曲で構成されたアルバムです。
とにかく、A面に収録されたThe Beatles、The Beach Boys、Jimi Hendrixなどのナンバーを聴いてみたかったわけです。
収められているナンバーは、
1 Happenings Ten Years Time Ago (The Yardbirds)
2 Good Vibrations (The Beach Boys)
3 Rain (The Beatles)
4 Most Likely You Go Your Way And I'll Go Mine (Bob Dylan)
5 If Six Was Nine (Jimi Hendrix)
6 Strawberry Fields Forever (The Beatles)
の6曲がレコードのA面に収められておりました。
"Happenings Ten Years Time Ago"はJeff Beck、Jimmy Pageが在籍した1966年にイギリスでシングル・カットされたナンバーです。
サイケデリックでいかしたナンバーに仕上がっております。
"Good Vibrations"もThe Beach Boysが1966年に発表した彼らの大ヒット・ナンバーです。
私は、The Beach Boysのナンバーでは、最も好きなナンバーです。
そしてこのToddのヴァージョンですが、完コピです。
殆どオリジナルを聴いているようです。
"Rain"、実験的なこのナンバーのコピーなんか誰も無理だと思っていたと思います。
オリジナルのサイケさがそのまんまの最高にいかしたナンバーで、さすが、音の魔術師Todd Rundgrenです。
"Most Likely You Go Your Way And I'll Go Mine"、歌い方とか雰囲気Bob Dylanです。
"If Six Was Nine"なんかも完コピに近いです。
歌い回し、ギターのトーンはもうJimi Hendrixです。
" Rain"と同様にThe Beatlesの実験的なナンバー"Strawberry Fields Forever"もTodd Rundgrenにかかってしまうと、かくも上手く料理できてしまうんですね。
もうこれら6曲だけで十分お釣りがくるアルバムです。
7曲目以降はToddのオリジナル・ナンバーですが、7曲目の"Black And White"は結構ハードなナンバーでカッコ良さが目立つナンバーです。
8曲目の"Love Of The Common Man"はポップなウエストコースト風のナンバーです。
11曲目の"The Verb "To Love""は7分を超える大曲ですが、ミディアム・テンポのメロディアスなナンバーで、ほぼAORしたナンバーとなっております。
ラストの12曲目"Boogies (Hamburger Hell)"はバックの演奏がカッコ良いロックンロール・ナンバーです。
特にギター・ソロは最高です。
1曲目から6曲目を未だ聴いたことのないポップス・ロックのファンがいらっしゃれば是非聴いてみてください。
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コメント
トッドは大好きでユートピア含めて全部持っており、幾つかブートのライブも所有しておりますが、AORテイスト的には<CAN WE STILL BE FRIENDS>収録の78年作ソロ『HERMIT OF MINK HOLLOW』がいいですね。無冠の帝王といった感じもこのFAITHFULLで見せたマニアックな感じもとても好きです。そういえばはじめて買ったトッド関連のレコードはアドベンチャー・オブ・ユートピアでした。当時カシムが歌う<SET ME FREE>がトップ40入りしていて凄くかっこいいバンドでした。
CAN WE STILL BE FRIENDS
CAN WE STILL BE FRIENDSはWilson Bros.がカヴァーしていて、AORファンからはこのWilson Bros.のヴァージョンの方が有名かも知れませんが、このナンバーも含めTodd Rundgrenのナンバーは良くカヴァーされており、Toddという人は実に素晴らしいソングライターだと思います。
また、かなりのバンド・アーティストのアルバムのプロデュースもしており、音の魔術師と呼ばれるのも最もだと思いますね。
Badfingerのプロデュースにはビックリしました。
また、かなりのバンド・アーティストのアルバムのプロデュースもしており、音の魔術師と呼ばれるのも最もだと思いますね。
Badfingerのプロデュースにはビックリしました。
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ラントとシングルズ、something anythingしかもっていません。ビートルズのrainがカバーされているとなれば聴かないわけにはいきませんね!