2009-07-12
角松敏生 / See Breeze (1981)

角松敏生のこの1stアルバム「See Breeze」は1981年に発表されました。
私が彼のアルバムを初めて聴いたのは、1982年の2nd「Weekend Fly To The Sun」からですが、この2ndを聴いて彼の虜となり、それ以来、現在も彼のアルバムを買い続けています。
今でも買い続けてはいますが、90年代以降の彼にアルバムの中身は多少不満もありますが。
彼のアルバムの中で最も好きなアルバムは、1982年の2nd「WEEKEND FLY TO THE SUN」で、初めて彼のサウンドに触れ、あまりにも印象が深かったからだと思います。
あと、1985年の「T's BALLAD」もかなり聴きこんだアルバムです。
もちろん、1stから1986年の9枚目のアルバム「Touch And Go」までは、どれもかなり良く出来たアルバムだと思っております。
この頃の角松が好きな理由は、もちろん内容がAORだということと、当時の思い入れがいっぱい詰まっているからです。
特にこの1stに収められている「Still, I'm In Love With You」は彼にナンバーの中で最も好きなナンバーで、メロディ、歌詞がとても素晴らしいメロディアスなAORナンバーです。
このナンバーを聴くといつも心が切なくなります。
また、"Elena"もとてもメロディアスなバラード・ナンバーで、角松のソング・ライティングの優秀さが判ります。
さらに、80年代の角松のアルバムに関しては、アレンジも見事で普段洋楽のAORしか聴かないようなファンも彼のアレンジやプロデュースのマジックには脱帽せざるを得ないものがあります。
"Wave"を聴いても、それらのことを十分証明していると思います。
そして、歌詞の斬新さもかなりなもので、80年代の彼のナンバーでは、女性の気持ちとか、働く女性にスポットを当てております。
ラヴ・ソングには違いはありませんが、詩の内容は不倫を歌ったりと切なさが滲んでいます。
彼の曲は男性の私が聴いてもその素晴らしさが判りますが、当時は女性のファンもかなりいたと思います。
時代はバブルが始まる頃で、彼の歌うナンバーでの女性も丁度その頃の女性そのままといった感じです。
彼のサウンドも彼が書く曲や詩もその頃の世相に受けるものだったんだと思いますね。
特に2ndアルバムなんかはタイトルが「WEEKEND FLY TO THE SUN」で、週末の金曜日から日曜日にかけ、海外へ遊びに行く女性をテーマにしたタイトルで、まさにバブル期の先端を行っている女性の行動そのものだと思います。
角松には、やはり都会の夜とか夏とか軽くてファンキーな音が似合っていると思っております。
ですから1991年の「ALL IS VANITY」以降のサウンドには少しばかり不満なんです。
80年代の角松敏生はやっぱり最高です。
「Still, I'm In Love With You」は永遠のバラードです。
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