2009-07-13
Paul Stanley / KISS (1978)

別に当時はDeep Purpleといったハードロックも聴いておりましたし、"In Rock"や"Machine Head"なんかを好んで聴いておりましたが、彼らの見た目のスタイルだけで、殆ど彼らのサウンドも聴かずに敬遠しておりました。
ですから70年代中盤からこの日本でも彼らの人気が高まろうが、まるで彼らのレコードなんかを聴く気にもなりませんでした。
もちろん、彼らのヒット・ナンバーの"Detroit Rock City"や"Beth"といったナンバーはラジオ辺りから流れているのを聴くぐらいでした。
1979年の大ヒット・ナンバー"I Was Made For Lovin' You 「ラヴィン・ユー・ベイビー」"はメロディアスな良い曲だなあと思いながらもレコードまでは買うといったことはありませんでした。
それが、1994年の"Greatest Kiss"をCDで買ってみて、初めて彼らのサウンドに触れたと言っても良いかも知れません。
決定的なのは、1998年の"Psycho Circus"だったと思います。
これが彼らのアルバムで2番目に購入したアルバムでしたが、タイトル・ナンバーの"Psycho Circus"を聴いた時の彼らのカッコ良さというのはなかったですね。
ですから、彼らのアルバムを本格的に集め聴きだしたのは1998年以降となります。
そういう意味では、彼らの初期アルバムなんかも新鮮に聴くことができました。
まあ、それでも十数枚しかアルバムを持っておりませんが。
で、良く聴いてみると、彼らのサウンドはポップで明快なハードロックを演っており、これがかなりいかしていて、「食わず嫌い」はやっぱりダメだな、と思いました。
KISSの4人によるそれぞれのソロ・アルバムは、1978年に発表されておりますが、私はやっぱりというか何というかこのPaul Stanleyのものが最も気に入っています。
メロディアスでポップなハードロックというところが良いですね。
1曲目の"Tonight You Belong To Me"はアコースティック・ギターから始まるナンバーですが、途中からのPaul Stanleyのエレクトリック・ギターは力強くて最高です。
これぞアメリカン・メロディアスハードといったナンバーでとても気に入っています。
2曲目の"Move On"もポップなハードロックです。
このナンバーでもPaul Stanleyのギター・ソロはとてもカッコ良いです。
3曲目の"Ain't Quite Right"はミディアム・テンポのメロディアスなアメリカン・ロックしたバラード風ナンバーです。
4曲目の"Wouldn't You Like Me To Know"もとてもポップな聴きやすいハードロック・ナンバーです。
5曲目の"Take Me Away (Together As One)"はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーで曲の出来も素晴らしく、お勧めのナンバーです。
6曲目の"It's Alright"は一転してPaul Stanleyのハードドライヴィングしたギターのリフがとてもカッコ良い、小気味良ささえ感じるポップなハードロック・ナンバーです。
このナンバーもお勧めです。
7曲目の"Hold Me Touch Me (Think Of Me When We're Apart)"は5曲目とはまた違った味わいのあるバラード・ナンバーで、バックのピアノがとても素晴らしいですし、メロディも最高で、抑え気味のPaul Stanleyのヴォーカルも聴きものです。
8曲目の"Love In Chains"はまたまたPaul Stanleyのギター・プレイが最高にいかしたハードロック・ナンバーです。
曲の出来も良いです。
ラストの9曲目"Goodbye"もポップでメロディアスなハードポップしたナンバーです。
このナンバーもホント良く出来てます。
KISSのオリジナル・アルバムよりも数段良く出来たアルバムで、ほぼ捨て曲なんか無い強力な1枚だと思います。
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