2009-07-20
Jack Russell / Shelter Me (1996)

6月、7月の北海道は例年になく、まるで梅雨のように雨が降る不順の天候が続いており、せっかくの函館も雨に当たりっ放しでした。
札幌も今年の夏は雨ばかりで、北海道という感じがしません。
やっぱり夏は太陽がサンサンで暑くなくては。
今年は9月にも5連休がありますが、その内の何日かは仕事が入りそうで、遠くへは行けそうにもありませんので、聴かないで溜まっているCDもたくさんありますのでCD三昧でもと考えております。
本日紹介するJack Russellの"Shelter Me"もかなり前に中古を購入して全く聴いていなかったものです。
この"Shelter Me"はJack Russellの1stソロ・アルバムで、1996年に発表されたアルバムです。
Jack Russellはハードロック・ファンでは皆さんご存知のとおりブルージーなハードロックを聴かせるGreat Whiteのヴォーカリストです。
Great Whiteはアメリカのバンドで、1984年にキャピトル・レコードから"Great White"でデビューしたバンドです。
その後、一度活動を停止し、2009年に"Rising"という12枚目のスタジオ・アルバムを出しております。
最も売れたアルバムは、1989年の"...Twice Shy"で全米アルバム・チャートの9位にランクインしております。
私はGreat Whiteのブルースをベースにしたハードロック・サウンドが気に入っていて、かなり好きなバンドです。
最も気に入っているアルバムは、1992年の"Psycho City"で、収録ナンバーの"Love Is A Lie"は8分を超える壮大なバラード・ナンバーです。
この"Love Is A Lie"は全てのジャンルのバラード・ナンバーの中でも高位にランクインされるナンバーだと私は思っております。
とにかく最高の1曲です。
また、Great Whiteの1999年の作品"Great Zeppelin: A Tribute to Led Zeppelin"は全曲Led Zeppelinのカヴァーで、"Stairway To Heaven"や"Immigrant Song"などが収録され、企画物として楽しめるアルバムでした。
で、Jack Russellが、Great White1996年の"Let It Rock"を発表後に完成させたのが、この1stソロ・アルバムです。
また、2002年には"For You"という2ndアルバムも発表しております。
1stアルバムの"Shelter Me"ですが、あのTim Bogert (ex: Vanilla Fudge、Cactus、Beck Bogert & Appice)がベースで参加していることと、Matthew Johnsonという無名ながらブルース・フィーリング溢れるギターを聴かせるギタリストが参加しております。
特にMatthew Johnsonは収録ナンバーのかなりの曲でソング・ライティングもしており、センスも抜群です。
このアルバムには全13曲が収められており、ほぼGreat Whiteに通ずるサウンド作りをしていると思いますが、ギター・プレイやソング・ライティングをMatthew Johnsonが関わっていることで、ブルース色が薄れ若干音が違っているかな?という感じです。
3曲目の"Leave Me Lonely"はそのMatthew Johnsonのペンによるアコースティカルな壮大な感じのアメリカン・ロックのバラードという感じです。
4曲目の"Long Way To Go"は、ほぼGreat Whiteしたブルージーなロック・ナンバーでもう言うことありませんね。
5曲目の"Hey Bulldog"はもちろんJohn Lennon & Paul McCartneyのペンによるあのナンバーです。
最高のナンバーは誰が演っても、やっぱり最高なんだなあということを証明している、そんな仕上がりです。
6曲目の"You'll Lose A Good Thing"もカヴァー曲ですが、これが60年代のドゥワップ風の雰囲気満点のナンバーで、バックのMatthew Johnsonのギター・プレイはもう最高です。
このアルバムの一押しですね。
7曲目の"24/7"もGreat Whiteに通じるご機嫌なロックン・ロール・ナンバーです。
8曲目の"The Fault's All Mine"は日本盤ボーナス・トラックで、とてもポップで良く出来たナンバーです。
10曲目の"Faith In You"はメロディアスでブルージーなバラードで、雰囲気もばっちりのAORナンバーに仕上がっております。
11曲目の"Save Your Love"はGreat Whiteの1987年の"Once Bitten"に収録されていたナンバーです。
このJack Russellのヴァージョンはアコースティカルなバラードに仕上がっており、"Love Is A Lie"を彷彿する出来上がりとなっております。
Jack Russellの歌の上手さが光っております。
12曲目の"Shine On"はJack Russell、Mark Kendall、Michael Lardieの3人のGreat Whiteのメンバーによるロックンロール・ナンバーで、もうこれは完全にGreat Whiteしております。
ラストの13曲目"When I Look Into Your Eyes"はタイトルから想像されるとおりのメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのピアノがとても良いです。
Jack Russellの"Shelter Me"はGreat WhiteのファンはもちろんのことAdult Oriented Rockのファンにもお勧めです。
決してハードロックではありません。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://aorparadise.blog66.fc2.com/tb.php/806-398264fe