2009-07-23
New England / New England (1979)
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いわゆる、Kansas、Boston、Journey、Styxといったバンドがこのジャンルに当てはまるわけですが、アメリカン・プログレハードとは、よりハードでメロディアスで、キーボードを主体とするサウンドを指すもので、別の言葉で言えばアリーナ・ロック、あるいは産業ロックとも呼ばれております。
当時産業ロックという言葉はコーマシャリズムいっぱいの売れ線を狙ったロックとして揶揄される言葉で使われておりました。
私が思うに、売れ線狙いで何が悪い、メロディアスで聴きやすいロックのどこが悪い、なんて反発しておりましたので、端から産業ロックという言葉に全く抵抗感はありませんでした。
ですから、前出のバンドは全てお気に入りのバンドばかりです。
特にBostonはThe Beatlesの次に好きなバンドです。
そんな産業ロック・バンドのNew Englandが1979年に発表したのが本日紹介いたします1stアルバム"New England"です。
このNew EnglandはKISSのPaul Stanleyによって見出されたバンドで、この1stもPaul StanleyとMike Stoneがプロデュースを担当しております。
1曲目の"Hello, Hello, Hello"はポップでメロディアスなナンバーで、コーラスとハーモニーが美しいとても良く出来た曲です。
このアルバムのハイライトが2曲目の"Don't Ever Wanna Lose Ya"で、後にBronzというHRバンドがカヴァーしたナンバーです。
全米40位にランクインしたナンバーで、New Englandを一躍有名にした名曲です。
これぞ産業ロックといったキーボードが多用された分厚いサウンドのメロディアスなナンバーです。
産業ロック・ファンにとっては紛れもなく気に入る1曲です。
3曲目の"P.U.N.K."は出だしのギター・プレイとキーボードがいかしたこれまた産業ロック然としたポップロックしたナンバーです。
4曲目の"Shall I Run Away"は泣きのギターがふんだんにフィーチャーされたメロディアスなバラード・ナンバーでいけます。
バックのストリングスもかなり良いです。
5曲目の"Alone Tonight"もメロディアスでとてもいかしたハードポップ・ナンバーです。
まさに哀愁のハードポップといった趣のナンバーです。
かなりお勧めです。
6曲目の"Nothing To Fear"は出だしの部分はアコースティカルで、これまたメロディアスな産業ロックのナンバーです。
7曲目の"Shoot"は、Deep Purpleにも通ずるメロディアスなハードロックしたナンバーです。
出だしの音なんかはほぼDeep Purpleしておりますね。
8曲目の"Turn Out The Light"はピアノの音が美しい盛り上がりのあるメロディアスなバラード・ナンバーで、かなりいかしてます。
9曲目の"The Last Show"は再びギター・プレイがカッコ良いハードポップ・ナンバーです。
ラストの10曲目"Encore"はバックの音がTOTOした、これまた産業ロック然としたナンバーで、バックのコーラスもいかしてます。
New Englandはこのアルバムのほかに、1980年に"Explorer Suite"、1981年に"Walking Wild"の3枚のアルバム(後に、1stアルバムを出す前の音源を集めたアルバムやライヴ・アルバムも発表されましたが)を出しており、特に"Explorer Suite"に収められていた"Hope"というナンバーはメロディ・マニアから高い評価を受けております。
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