2009-07-29
MFSB / MFSB (1973)

いわゆるフィリー・ソウル(フィラデルフィア・ソウル)と呼ばれているアーティスト軍団の一つです。
フィリー・ソウルは、Kenneth GambleとLeon Huff (Gamble & Huff)の2人により作られたもので、1971年にPhiladelphia International Recordsが設立されました。
このレーベルにはMFSBのほかに、Teddy Pendergrass、Harold Melvin & The Blue Notes、The O'Jays、McFadden & Whiteheadなどが在籍しており、70年代ソウルの牽引役として一世を風靡したレーベルです。
MFSBの大ヒット・ナンバーといえば、Three Degreesと共演した"TSOP(ザ・サウンド・オブ・フィラデルフィア)"で、この曲はアメリカで人気だった音楽TV番組「ソウル・トレイン」のテーマ曲に採用され、記録的なヒットとなった。
このテレビ番組は日本でも放送され、同じように人気を博しておりました。
本日紹介する"MFSB"は彼らの1stアルバムで1973年に発表されたものです。
スタジオ・ミュージシャンの集団らしく、演奏のレベルはとても高く、ほぼ全曲ファンキーなインスト・ナンバーですが、その後のフュージョン・ミュージックを予想させる内容となっております。
もちろんミュージシャンの中には、フィリー・ソウルの立役者であるLeon Huffがピアノで参加しております。
1曲目の"Freddie's Dead"はCurtis Mayfieldのペンによるナンバーで、最高にいかしたファンクのインスト・ナンバーです。
ピアノ、オルガンも素敵ですが、ホーンセクションが本当にカッコ良いです。
2曲目の"Family Affair"はメロディアスですがノリの良いファンク・ナンバーです。
思わず踊りたくなるようなナンバーで、シングル・カット向けの仕上がりもポップなナンバーです。
3曲目の"Something For Nothing"はLeon Huffのピアノ・ソロから始まる盛り上がりのある壮大さを感じさせるナンバーです。
4曲目の"Back Stabbers"はもちろん同レーベルのバンドThe O'Jaysの1972年の大ヒット・ナンバー「裏切り者のテーマ」です。
ヴォーカルはもちろん入っていないですが、オリジナルに引けを取らない良く出来たナンバーに仕上がっております。
5曲目の"Lay In Low"はLeon Huffのペンによるメロディアスなバラード・ナンバーで、映画のサウンド・トラックとしても使えそうなそんなナンバーです。
ピアノとサックスが最高にそそります。
6曲目の"Poinciana"はストリングスがいかしたどこか聴いたことのあるようなナンバーです。
おそらくカヴァーだと思いますが、これって何かの映画に使われましたっけ?
聴き覚えのあるナンバーなんですがねえ。
ラストの7曲目"T.S.O.P."はもちろんあの「ソウル・トレイン」のテーマ・ソングです。
ここでは、イギリスでのThree Degreesのライヴ音源が収録されております。
誰でも良く知っているナンバーで、やはりあのテレビ番組を思い出させますよね。
MFSBやTeddy Pendergrass、Harold Melvin & The Blue Notes、The O'JaysさらにThree Degreesとフィラデルフィア・ソウルってやっぱり良いですね。
でも、このアルバムってちょっとレア化しているんですね。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://aorparadise.blog66.fc2.com/tb.php/816-78c2e6be