2009-07-30
Magic Lady / Magic Lady (1988)

特に70年代後半から80年代のブラコン、特にファンクが好きな私としては、それまで聴いたことのないアーティスト・バンドの音源を聴けたことは良かったと思います。
本当は、The Bar-Kaysの一連のアルバム特に1985年の"Banging the Wall"がCD化されれば、もっと評価しましたが。
でも、CameoやCon Funk Shun辺りは良かったですね。
また、この時期のブラコン・ファンク・ミュージックについては、ここ日本だけでなく、海外でも結構リ・イッシューされており、WindjammerがCDで聴けるとは思っておりませんでした。
で、本日紹介するMagic Ladyですが、今回のCD化まで全く知らないバンドでした。
CDの帯裏には、「名プロデューサー、マイケル・ストークスのベスト・ワークとして名高い88年発表のブラコンの傑作」とあります。
まあ、マイケル・ストークスと聴いてもピンと来なかった私ですが、EnchantmentやBooker T. Jonesといったバンド・アーティストのプロデュースを手掛けていた人なんですね。
で、このアルバムの内容は?というと、嫌いじゃない、というより、どちらかというと好みで、まあいかしてるかな、という感じでしょうか。
88年という時代を考えると打ち込みが多いというのは仕方がないですが、そこが少しばかり気になるところです。
私が90年代以降のブラコンにあまり興味をも多くなったのも、この打ち込みの多用とラップだった訳でして。
でも、このMagic Ladyは先に書いたように打ち込みが主体といいながらサックスやギターなど生の楽器も使われており、それなりに聴けます。
一番の魅力はMichael Stokesの奥方Lindaのヴォーカルでしょうか。
特に1曲目の"Betcha Can't Lose (With My Love)"はシングル・カットされ、全米R&Bチャートの45位にランクインされたライト・ファンクの名曲だと思います。
メロディもいかしてますし80年代初頭のファンク・ミュージックといった感じで、かなり気に入っています。
2曲目の"Love Overdrive"は打ち込み主体のナンバーです。
3曲目の"Misty-Eyed"も打ち込み主体のナンバーですが、ミディアム・スロウのバラード・ナンバーに仕上がっており、メロディが良いですし、サックの音が滲みります。
曲が良いですね。
4曲目の"Yes I'm Ready"も曲の感じやメロディがいかしたミディアム・スロウのバラード風ナンバーでいかしてます。
5曲目の"I Will Be His Fool"は軽快でメロウなファンク・ナンバーで、曲もポップで聴きやすく、シングル向きの、これがかなりいかしている曲なんですね。
6曲目の"Hit And Run"も打ち込みによるサウンドが?というか、あまり面白みが無い感じかな?
7曲目の"Cupid"も打ち込みによるサウンドですが、バックにストリングスを配すなど、曲のアクセントがあって良いかも。
8曲目の"Wait A Minute"もサックスの音が心地よいミディアム・スロウのメロディアスなバラード・ナンバーですが、このLindaさん、こういったバラード・ナンバーを歌わせるととても魅力的ですね。
このナンバーもかなり良いです。
9曲目の"Paradise"はミディアム・テンポのメロディがとてもいかしたナンバーで、とてもいけます。
好きです、こんなナンバーは。
ラストの10曲目"Summer Love"もポップでいかしてます。
これも好きです。
この"Magic Lady"、結構いけるかも。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://aorparadise.blog66.fc2.com/tb.php/817-3f762031