2009-08-01
Tavares / Madam Butterfly (1979)

Tavaresブラザーズは1959年から活動を開始したといわれておりますが、最初のレコード・デビューは、1973年の"Check It Out"となっております。
1974年にはDaryl Hall & John Oatesの"She's Gone"をカヴァーし、それが全米R&Bチャート1位となるヒットを飛ばし、一躍有名になりました。
1975年には、全米ホット・チャートの10位、R&Bチャートで1位と彼らの最大ヒットとなる"It Only Takes a Minute"が発表され、押しも押されぬアメリカのソウル・ファンクのバンドとなりました。
1977年には、あのBee Geesの"More Than a Woman"のカヴァーが映画"Saturday Night Fever"に使われ、全米ホット100で32位を記録し、確かグラミー賞を受賞しました。
Tavaresは1973年のレコード・デビューから1983年までの間に11枚のアルバムを発表しておりますが、かれらの最盛期は"It Only Takes a Minute"や"More Than a Woman"、"Whodunit"などがヒットした70年代後半だと考えられます。
本日紹介します"Madam Butterfly"は1979年に発表されたアルバムでまだまだ輝いてはいた時期の頃のものですが、全米R&Bアルバム・チャートで13位と健闘しております。
当時、このアルバムはアナログ・レコードで手に入れましたが、先ずジャケットとアルバム・タイトルに惹かれましたね。
内容は、いわゆるディスコしたサウンドのナンバーが多く収められておりますが、ポップでとても聴きやすいものとなっております。
1曲目の"Straight from Your Heart"はシングル・カットされ全米R&Bチャートで77位小ヒットしたナンバーですが、順位以上に良く出来たファンキーなディスコ・ナンバーだと思います。
もっとヒットしても良かったのに、と思います。
2曲目の"Games, Games"は彼らお得意のメロディアスなソウル・バラードです。
何も言うことがありませんね。
3曲目の"Madam Butterfly"はミディアム・スロウのメロディアスなファンク・ナンバーです。
バックのベースは最高ですし、それに負けないくらいヴォーカルとコーラスが素敵です。
このナンバーはシングル・カットされてないようですが、こういうナンバーこそシングル・カットすべきかと。
4曲目の"Let Me Heal The Bruises"は再びメロディアスなソウル・バラードです。
コーラスが素敵な盛り上がりのあるナンバーです。
ホント、ディスコ・ファンクのバラード・ナンバーって、どうしてこのような素敵なナンバーが多いのでしょうか。
5曲目の"Never Had A Love Like This Before"はシングル・カットされ、全米R&Bチャートで5位を記録する大ヒットとなったナンバーです。
ゆったりとした感じのフュージョン・タッチのファンク・ナンバーといった感じで、ミディアム・テンポのメロディアスなナンバーでヒットしたのも当然といった曲です。
バックのプレイがかなりいかしてます。
6曲目の"One Telephone Call Away"は仕上がりがとてもポップなナンバーです。
7曲目の"My Love Calls"はコーラス・ワークが最高のメロディアスなバラード・ナンバーで、これも言うことなしです。
8曲目の"Positive Forces"もメロディがいかしたライト&メロウといった感じのファンク・ナンバーで申し分ない出来上がりです。
これもシングル向きですね。
ラストの"I'm Back For More"はAORファンの皆さんにとってはAl Johnsonのヴァージョンの方が有名なナンバーですね。
ディスコっぽいアレンジが施されておりますが、オリジナルが素敵ですので、このTavaresヴァージョンもかなり出来が良いと思いますね。
この"Madam Butterfly"というよりTavaresの他のオリジナル・アルバムもそうですが、廃盤となっているものが多く、適価での入手が難しいのが残念です。
"Madam Butterfly"かなりのお勧めですが。
でも、彼らのベスト・アルバムはかなり安いみたいですね。
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