2009-09-15
Randy Vanwarmer / The Things That You Dream (1983)

それでも、オリジナル・アルバムとして、
1 Warmer (邦題:「アメリカン・モーニング」) (1980: Bearsville)
2 Terraform (1980: Bearsville)
3 Beat Of Love (1981: Bearsville)
4 The Things That You Dream (邦題:「夢見る頃」) (1983: Bearsville)
5 I Am (1988: 16th Avenue)
6 Every Now And Then (1990: 16th Avenue)
7 The Third Child (邦題:「モーニング・ブリーズ」) (1994: Victor Entertainment)
8 The Vital Spark (1995: Alias)、I Will Whisper Your Name (1995: K-Tel)
9 Sun, Moon And Stars (1996: Victor Entertainment)
10 Sings Stephen Foster (2006: Victor Entertainment)
11 Song Writer Vol.1 (2006: WHD エンタテインメント)
12 Song Writer Vol.2 (2007: WHD エンタテインメント)
を発表しております。
ただし、Randy Vanwarmerは2004年1月に白血病で他界しておりますので、10以降は内容も企画物でオリジナルとは言えないかも。
ご存じのとおり、1stアルバムからシングル・カットされた"Just When I Needed You Most" (邦題:アメリカン・モーニング)は、全米ACチャート1位、ポップ・チャート4位、全英チャート8位を記録した最大のヒット曲で、この日本でも当時のAORブームを反映してかなりヒットしたナンバーです。
爽やかさにアコースティカルな音楽を奏でるイメージが強すぎて、1980年に発表した2ndアルバム"Terraform"はエレクトリックを導入したニュー・ウェーヴっぽいサウンドで若干こけたのも事実です。
私もこの2ndを聴いた時は、ナニこれ?っといった感じでした。
1981年の3rd"Beat Of Love"も2ndアルバムの路線を踏襲するようなアルバムでしたが、このアルバムには"Suzi Found A Weapon" (邦題:彼女はスージー)というポップなAORナンバーが収められており、全米55位と小ヒットしたナンバーで、私もこのナンバーはかなり気に入っておりました。
そして、1983年に発表したのが、本日紹介します"The Things That You Dream (邦題:「夢見る頃」) です。
このアルバムは、前2作がパッとしなかったことがあるのかどうか判りませんが、1stアルバムに近い爽やかさを押し出したAOR路線の内容となっております。
特に1曲目の"The Things That You Dream" (邦題:「夢見る頃」)は、"Just When I Needed You Most" (邦題:アメリカン・モーニング)を髣髴するメロディアスでとても爽やかなAORナンバーに仕上がっております。
さらに、このアルバムでは、"Do You Believe In Magic"(邦題:「魔法を信じるかい」)、"Shadows Of The Night"、"I'm Still In Love" といったカヴァー曲を3曲収録しております。
"Do You Believe In Magic"はもちろんThe Lovin' Spoonfulの大ヒット・ナンバー、"Shadows Of The Night"はPat Benatar、"I'm Still In Love"はAdam Mitchellのカヴァーです。
2曲目の"At Least It's A Life"はどことなく粘っこいメロディが癖になりそうなナンバーです。
3曲目の"What In The World Comes Over Your At Night?"(邦題「夜の君」)はメロディは若干ハード(といってもRandyのナンバーとしては)ですが、ポップでメロディアスなナンバーで、とてもお勧めです。
4曲目の"Gonna Build Me A Rocket"も爽やかなメロディを持ったAORナンバーで、これもお勧めですね。
5曲目の"Do You Believe In Magic"はオリジナル・ナンバーとさほど変わらないアレンジで、とてもご機嫌なナンバーに仕上がっております。
6曲目の"Only What You Steal"(邦題「悲しみの瞳」)も邦題から連想されるとおりの少し物哀しそうなバラード・ナンバーです。
7曲目の"Color Me Out"は1stアルバムに収録されていても全く違和感のないバックのピアノが美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
8曲目の"Shadows Of The Night"はPat Benatarのカヴァーらしく、ロックしたポップ・ナンバーです。
9曲目の"I'm Still In Love"は、これまた1stアルバムに収められていても良いようなメロディアスなAORナンバーです。
ラストの10曲目"Hester's Song"は爽やかなポップロックしたナンバーです。
その後、Randy Vanwarmerは80年代後半からはNashvilleに移り、サウンドもカントリーへと変わっていきます。
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