2009-09-27
Merry Clayton / Miracles (1994)

他に、Elvis Presley、The Supremes、Ray CharlesそしてJoe Cockerなどのバック・ヴォーカルも担当しており、どちらかと言うと脇役のイメージが強いと思われておりますが、彼女自身のリーダー・アルバムは、1970年に1stアルバム"Gimme Shelter"、1971年に"Merry Clayton"、同じく1971年に"Celebration"、1975年に"Keep Your Eye on the Sparrow"、1979年に"Emotion"を、そして1994年に通算6枚目となるこの"Miracles"を発表し、2000年には音楽活動を停止したようです。
私は、彼女のこのアルバムしか聴いてはおりませんが、音楽活動の停止といのは、ちょっと勿体ない気がしますね。
本日紹介の"Miracles"はポップス界の重鎮Michael Lloydがプロデュースし、Charles Fearing (ex: Pages)がギターを、Terry Youngがオルガンを、Jerry Petersがピアノを、The Watersなどがバッキング・ヴォーカルを担当しております。
特に、Charles Fearingのギターのトーンが堪らないですし、また、Terry Youngは曲作りにも参加しておりますが、結構良い曲を書いております。
1曲目の"He Touched My Life"は軽い感じのブラコンといったナンバーですが、さすがMerry Claytonのヴォーカルの上手さは光っております。
Charles Fearingのギターもソロではありませんが、トーンが最高にいかしてます。
2曲目の"Open Up Your Windows Of Love"はメロディアスなバラード・ナンバーで、聴き応えがあり、ここではJerry Petersのピアノの音がとてもいかしてます。
3曲目の"Praise The Lord"はディスコ・タッチの軽快なゴスペル・ナンバーです。
ここでもJerry Petersのファンキーなピアノ・プレイが良いですね。
4曲目の"Say Yes To The Spirit"もとても良く出来たファンキー・タッチのゴスペル・ナンバーです。
力強いMerry Claytonのヴォーカルがいかしてます。
5曲目の"His Is The Love"はメロディアスなバラード・ナンバーで、出来もかなり良いです。
バッキング・ヴォーカルはThe Watersですが、このナンバーはまさにゴスペルといっても良いかも。
6曲目の"Miracles"はTerry Youngの出だしのピアノ・ソロが最高のメロディアスなナンバーで、このナンバーをタイトルに持って来たのも判るというものです。
オルガンとピアノのサウンドに乗るMerry Claytonのヴォーカルは最高です。
荘厳さがいっぱいのゴスペル・ナンバーですね。
7曲目の"What About You"はこれまた軽快なテンポのブラコンしたナンバーで、こういったナンバーもかなりいけます。
シングル向けのポップなナンバーです。
8曲目の"No Time Waste"はAshford & Simpsonのカヴァー・ナンバーです。
バックのプレイもいかした少しばかりファンキーなナンバーに仕上がっており、とてもお勧めです。
9曲目の"I Know He'll Be There"の"He"とはもちろんJesusのことですね。
これもスロウなバラードのゴスペル・ナンバーとなっております。
オルガンとバッキング・ヴォーカルは雰囲気満点です。
ラストの10曲目"Heavenly Father"も誰かのカヴァーのようですが、バックの音がとてもカッコ良いファンキーなナンバーです。
さすが、色々なアーティスト・バンドのバッキング・ヴォーカルを担当しただけありますね。
歌は最高に上手いです。
時々、LordとかJesusという単語が歌詞に出てきくるCCM (Contemporary Christian Music) ・ゴスペルのアルバムですが、ブラコンのアルバムとしても一級品だと思いますね。
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