2009-10-12
The Guess Who / Wheatfield Soul (1968)

オリジナル・メンバーはギタリストのRandy BachmanとドラマーのGarry Petersonだけですが、The Guess Whoとして大成功に導いたBurton Cummingsはもちろん在籍しております。
そういう意味では、"American Woman"を大ヒットさせたカナダのバンドThe Guess Whoの1stアルバムと言っても良いかもしれません。
この頃のThe Guess Whoはサイケなバンドを目指していたのでしょうか?
内容は多分にThe Doorsを意識したアート・ロック(もう死語か!?)した内容だと思います。
Randy Bachmanのギターのトーンなんかは全てではありませんが、Bobby Krieger的なところもありますし、同じくBurton Cummingsのオルガンなんかも曲によってはRay Manzarek風だったりします。
さらにThe Doorsの"The End"を意識したような10分を超える大曲もあり、時として語るようなヴォーカルはまさにそれです。
1曲目の"These Eyes"はメロディアスなバラード・ナンバーでBurton Cummingsのヴォーカルが光っております。
このナンバーはシングル・カットされ、全米トップ6位となる大ヒットを記録しました。
2曲目の"Pink Wine Sparkles In The Glass"はサイケな感じのナンバーです。
特にRandy Bachmanのギターのトーンが。
3曲目の"I Found Her In A Star"はとても素敵なポップ・ナンバーです。
このナンバーでもRandy Bachmanのギターのトーンはとても素晴らしいです。
このナンバーの出来はかなり良いです。
4曲目の"Friends Of Mine"は10分を超える大曲で、冒頭にも書きましたがThe Doorsの"The End"を多分に意識して書かれたナンバーだと思いますね。
"The End"には及びませんが、それでも頑張りは認めます。
5曲目の"When You Touch Me"はこれまたThe Doors風のナンバーですね。
The Doorsの"Touch Me"みたいなロックしたナンバーです。
Burton CummingsのオルガンとRandy Bachmanのギター、さらにGarry Petersonのドラムスが、ホント、The Doors風です。
6曲目の"A Wednesday In Your Garden"はこれまた良く出来たメロディアスなバラード・ナンバーです。
Burton Cummingsのいかしたヴォーカルと華麗なピアノにストリングスが被さった素晴らしい楽曲に仕上がっております。
7曲目の"Lightfoot"はアコースティカルでポップなナンバーです。
8曲目の"Love And A Yellow Rose"はRandy BachmanのシタールとGarry Petersonのタブラをフィーチャーしたサイケなナンバーです。
9曲目の"Maple Fudge"はThe BeatlesというよりPaul McCartney的なポップ・ロックしたナンバーです。
ラストの10曲目"We're Coming To Dinner"はRandy Bachmanのファズが効いたギターのトーンがいかしたロック・ナンバーです。
このアルバムの後、1969年に"Canned Wheat"を1970年に"American Woman"を発表することとなりますが、"American Woman"とはまた違った味わいのあるアルバムだと思います。
このアルバムですが、2009年にボーナストラックが追加されリ・イッシューされました。
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