2009-10-15
Ron Komie / Quest Of Dreams (1992)

プロデュースは松居和(Kazu Matsui)が担当。
Ron Komieのギター・スタイルは、Dann HuffやJay Graydonなどに似たタイプだと思います。
さすがKazu Matsuiのプロデュースらしく、とてもいかしたギター・フュージョンのアルバムに仕上がっております。
Ron Komieのギターも弾き捲くるという感じではなく、ソロ・アルバムながらバンドとしてのアンサンブルに重きを置いたそんな感じで、曲によってはYellow Jacket風だったりします。
1曲目の"Quest Of Dreams"はRonのギターのトーンが暖かみを感じさせるナンバーで、ギター・フュージョンとはこんなナンバーだと言いたげな仕上がりとなっております。
2曲目の"Trick Or Treat"はファンキーな軽めなタッチのナンバーで、70年代後半のフュージョン・ナンバーそのまんまの雰囲気です。
ギターの感じはJay Graydon風です。
なお、このアルバムにはPat Coilがピアノ・シンセで、Eric Marienthalがサックスで参加しておりますが、このナンバーでは、Eric Marienthalの伸びのあるサックスの音がかなりいけます。
3曲目の"I Know You Will"はLee Ritenour風の味のあるギターのトーンが素敵なナンバーです。
4曲目の"High Tide"はこれまたゆったりとした感じの70年代後半にフュージョン・ナンバー然としたナンバーです。
ここでのRonのギターはとても伸びのあるトーンで、これがとてもいかしてます。
5曲目の"Until Tomorrow"はRonのアコースティック・ギターの音がとても気持ち良いメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
また、Eric Marienthalのサックスの音も素敵です。
6曲目の"Slam Jam"はそれぞれのプレイヤーの音が生きたジャム・セッション風のナンバーで、ここでのRonのギターはSteve LukatherやMichael Landau風のとてもロックした音となっております。
7曲目の"Jupiters Sunrise"は大らかさを感じさせるメロディアスなナンバーで、Spyro Jyra風の音作りとなっております。
8曲目の"Tears"はメロディアスなバラード・ナンバーで、Ronのギターの部分をヴォーカルに変えればそのまんまAORになってしまいそうなナンバーです。
また、Ronのギターのトーンがとてもカッコ良いです。
このナンバーを聴いてPete Carrの"Someday We Will"やLarry Carltonの"(It Was) Only Yesterday"といったギター・インストのバラード・ナンバーを思い出しました。
これは本当に素晴らしいナンバーです。
アルバムの一押しです!
ラストの9曲目"Backburner"はRonの伸びのあるギターがカッコ良いロック・ナンバーです。
70年代後半のLarry Carltonが演りそうなナンバーです。
このナンバーの出来もかなり良いです。
全体的にとても聴きやすいアルバムで、ギター・インスト・ファンには受けるアルバムだと思います。
まあ、ある面、聴きやすい分BGMのアルバムとして、いつの間にか終わっていた、ということも考えられますが。
私は特に8曲目とラストの9曲目はえらく気に入りました。
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コメント
Ron Komie
私はかなり気に入っています、このアルバム。
8曲目の"Tears"は最高です。
8曲目の"Tears"は最高です。
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マリンファンタジアを聴いてみたくてその映画LDを手に入れたのですが、プレイヤーが壊れていました・・・。そろえたいですね~