2009-10-18
REO Speedwagon / You Can Tune a Piano, but You Can't Tuna Fish (1978)

実は、私もこのアルバムを聴くまでは、バンドの存在は知っておりましたが、全くスルー状態でした。
聞くところによると、このアルバムを発表する前までは、バンドとしての知名度は徐々に上昇していたものの、メンバーの生活は破綻寸前だったようですので、まさに起死回生の一発だったんですね。
これもデビュー当初からのツアーや地道なライヴ活動を展開したからで、ブレイク前は「アメリカで最も売れていないが、長続きしているバンド」と評されていたそうですが、彼らのキャッチーなメロディ、爽やかなボーカルで大きな成功を収めたんでしょうね。
本日紹介するアルバムは、"Hi Infidelity"(『禁じられた夜』) の前々作となる1978年の7thアルバム"You Can Tune a Piano but You Can't Tuna Fish"です。
このアルバムも全米20位にランクインされたアルバムで、"Roll with the Changes" (#58)、"Time for Me to Fly" (#56)の2曲がシングル・カットされております。
"Hi Infidelity"(『禁じられた夜』) が発表される2年前のアルバムですが、それほど大差ないサウンド・アプローチだと思いますが、キャッチーさが足りないのかなあ?
でも、アルバムの出来は素晴らしいと思いますよ。
1曲目の"Roll With The Changes"はシングル・カットされたナンバーですが、とてもポップでキャッチーですし、58位より上位にランクインされても当然のナンバーだと思いますが。
とにかくバックの音がカッコ良いナンバーです。
2曲目の"Time For Me To Fly"はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
これもシングル・カットされており、出来もそこそこです。
3曲目の"Runnin' Blind"は元気いっぱいのロックンロールしたナンバーです。
とてもポップに仕上がっております。
4曲目の"Blazin' Your Own Trail Again"もアコースティカルなパワー・バラードしたナンバーです。
これも出来はかなりなものだと思います。
5曲目の"Sing To Me"はコーラスが素敵なマイナー調のメロディを持ったナンバーです。
バックのギター・ソロがとてもカッコ良いです。
6曲目の"Lucky For You"はハードにドライヴィングしたポップン・ロールしたナンバーです。
7曲目の"Do You Know Where Your Woman Is Tonight?"は出だしのマイナー調のギターとそれに続くコーラスが素敵なメロディアスなナンバーで、私はこのアルバムの一押しだと思います。
このナンバーをシングル・カットした方が良かったのでは?と思ったりします。
8曲目の"The Unidentified Flying Tuna Trot"はブギー調のインスト・ナンバーで、結構いけます。
特にピアノとギターがカッコ良いです。
ラストの9曲目"Say You Love Me Say Goodnight"はとても良く出来た軽快なロックンロール・ナンバーで、こういったロックンロール・ナンバーも彼らの魅力の一つですよね。
そういえば、REO Speedwagonは2007年に"Find Your Own Way Home"というオリジナル・アルバムを発表しておりますが、レコード・デビューは1971年ということですので、40年近くもバンドを続けている息の長いバンドなんですね。
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コメント
REO Speedwagon
私は、"Hi Infidelity"(『禁じられた夜』) で爆発的に売れてからということで後追いでしたが、それでも、"Hi Infidelity"(『禁じられた夜』) 、"Good Trouble" (『グッド・トラブル』) 、"Wheels Are Turnin'" (『ホイールズ・アー・ターニン』) の3枚は結構気に入って、聴いておりました。
彼のナンバーでは、特に「In Your Letter:涙のレター」は大好きなナンバーです。
彼のナンバーでは、特に「In Your Letter:涙のレター」は大好きなナンバーです。
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でも禁じられた夜以降のアルバムは売れ線に迎合し過ぎな感じでそんなに評価していません。気がつけば未だにCD買っていませんし・・・