2009-10-23
Dave Mason / Dave Mason (1974)

そして、Derek & The Dominosの2ndギタリストとしてバンド結成当初には在籍しており、結局はアルバム"Layla And Other Assorted Love Songs"には参加しませんでしたが(代わりに?Duane Allmanが参加)、Derek & The Dominosのメンバーとしてシングル曲"Tell The Truth"のB面の"Roll It Over"を発表しております。このナンバーには他にGeorge Harrisonも参加しており、現在でもその音源を聴くことが出来ます(Eric Claptonの4枚組ボックス・セット"Crossroads"に収録)。はっきり言って、アルバム・ヴァージョンよりも出来は良いです。
その後Dave Masonは音楽活動の場をアメリカに移し、1970年に1stアルバム"Alone Together"を発表し、1971年に元Mamas & PapasのCass Elliotと"Dave Mason & Cass Elliot"を、1972年に"Headkeeper"、1973年に"It's Like You Never Left"、1974年に"Dave Mason"、1975年に"Split Coconut"、1977年に"Let It Flow"、1978年に"Mariposa De Oro"、1980年に"Old Crest On A New Wave"、1987年に"Two Hearts"、1987年に"Some Assembly Required"を発表しますが、それ以降彼の名前を聴くこともあまりありませんでしたが、90年代後半からJim Capaldiとライヴ活動を行うようになり、最近では、2008年に"26 Letters - 12 Notes"というオリジナル・スタジオ・アルバムを発表しました。
このことからも判るとおり彼のソロ・アーティストとしての絶頂期は70年代、80年代だったと思います。
特に本日紹介します"Dave Mason"をアルバムを発表したCBSレーベル在籍時が油が一番乗っていた時期で、1976年に発表したライヴ・アルバム"Certified Live"は名演として誉れ高いアルバムとして認められております。
"Alone Together"、"Dave Mason & Cass Elliot"、"Headkeeper"のCBS移籍前のアルバムはどちらかというと地味な印象を受けますが、CBS移籍第一弾の"It's Like You Never Left"以降のアルバムには彼の独自なサウンドにも磨きがかかり英国人アーティストながら独特なアメリカナイズされたサウンドを確立していきました。
CBSでは、"It's Like You Never Left"、"Dave Mason"、"Split Coconut"、"Let It Flow"、"Mariposa De Oro"、"Old Crest On A New Wave"の6枚のアルバムを残しておりますが、特に"It's Like You Never Left"、"Dave Mason"は名盤だと思いますし、AORファンからは"Split Coconut"が評価されております。
本日紹介する"Dave Mason"は1974年に発表されたCBSレコード移籍第二弾のアルバムで、彼の代表曲"Every Woman"、"Show Me Some Affaction"などのほか、Bob Dylanの曲でJimi Hendrixのカヴァーが有名な"All Along The Watchtower"が収録されております。
1曲目の"Show Me Some Affaction"はTim Weisbergのフルートがとても良い雰囲気の軽快なAORタッチのナンバーです。
2曲目の"Get Ahold On Love"はバックのホーン・セクションがいかしたメロディアスでポップなナンバーです。
また、Mike Finniganのピアノも素晴らしいです。
3曲目の"Every Woman"はRichard Bennettのpedal steel guitarの音とDave Masonのギターの音がカッコ良いメロディアスでポップなナンバーです。
pedal steel guitarが入っているからってカントリー臭があるかというとそんなこともありません。
このナンバーなんかは冒頭に書きましたアメリカナイズした部分だと思いますね。
4曲目の"It Can't Make Any Difference To Me"もポップなナンバーです。
このナンバーでは、Jim Kruegerがギター・ソロを弾いてます。
5曲目の"All Along The Watchtower"は1976年のライヴ・アルバム"Certified Live"でも演っておりますが、元々はBob Dylanのペンによるナンバーで、Jimi Hendrixなど色々なアーティスト・バンドがカヴァーしておりますが、このDave MasonのヴァージョンもJimi Hendrixと並び名演と言われております。
ここでは、ギタリストDave Masonを堪能することが出来ます。
6曲目の"Bring It On Home To Me"のオリジナルはSam Cookeで、ソウル・ナンバーよろしく、このDave Masonのヴァージョンもとてもソウルフルでブルージーです。
さらにJim Kruegerのギター・ソロはかなりカッコ良いですし、Mike Finniganのピアノもファンキーです。
7曲目の"Harmony & Melody"もとてもポップなナンバーですが、ここでもJim Kruegerのギターがとてもいかしてます。
8曲目の"Relation Ships"はアコースティカルなバラード・ナンバーです。
とても味のあるナンバーです。
ラストの9曲目"You Can't Take It When You Go"はロック・フィーリング溢れたとてもカッコ良いナンバーです。
このナンバーの出来も素晴らしいです。
AORファンからは"Split Coconut"が評価されておりますが、この"Dave Mason"ももちろんAORファンの方が聴いても違和感は無いと思いますね。
ただ、このアルバム、単体のものは既に廃盤でレア化しておりますが、このアルバムと他のアルバムとの2in1のCDは安く手に入りますので、ご興味ある方はどうぞ。
あと、"Mariposa De Oro"も廃盤となっており、こちらはさらにレア化しております。
私がこのアルバムのコピーしか持っておりませんので、是非再CD化して欲しいと願っているのですが。
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